
グループの顧客基盤、技術力を活かして「AIインテグレーター」として成長を
「KDDIとして3年間で最も重要なのは、『グロース領域』をさらに大きく伸長させること」
2026年4月1日、KDDIの中間持ち株会社であるKDDI Digital Divergence Holdingsと、その完全子会社であるアイレットが合併し、「KDDIアイレット」が誕生した。
元々、クラウド導入支援で国内トップクラスの実績を持つ旧アイレットの強みと、特徴ある子会社群、さらにはKDDIの顧客基盤、技術力を活かして、AI(人工知能)の社会実装を加速する「AIインテグレーター」として成長したい考え。
KDDIの3カ年の中期経営計画の中で、5つの「グロース領域」を設定したが、KDDIアイレットが手掛ける「AIインテグレーション」も含まれるだけに期待は大きい。
「我々の注力領域には強い子会社が存在していたが、中間持株会社は管理監督機能が中心だったので、その会社同士の有機的な連携、案件の紹介が十分に機能していなかった。そこで今回、アイレットを存続会社に、事業会社自身が持ち株会社機能を合わせ持つことで、大きく成長できる環境を整えた」
多くの企業がAI関連事業を手掛ける中でどう差別化していくのか。髙木氏は自社の強みを「自動車」に例える。
「クラウドという車体(シャーシ)を作り、最適なAI(エンジン)を載せ、整備されたデータ(ガソリン)を注入し、アジャイル(教官)で運転を教え、低遅延ネットワーク(道路)を走らせる。このすべてのプロセスを『一気通貫』で提供できる企業グループは他にない」
新会社になったことで社内の雰囲気はどう変わったのか。「KDDIからの出向者は最前線でお客様の実事業のDXに携わることができ、明らかに目の色が変わっている。アイレットのプロパーはKDDIグループの顧客基盤、インフラの活用で、より大きく、難易度の高い仕事にチャレンジできるというポジティブな効果が生まれている」
新会社で起きる化学反応を、成長に活かすことが求められる。
profile
たかぎ しゅうご・1973年愛知県生まれ。97年大学卒業後、第二電電(現KDDI)入社。2022年 ビジネスデザイン本部副本部長(エンタープライズセールス担当)、25年執行役員、ビジネス事業本部ビジネスイノベーション本部長、26年4月KDDIアイレット代表取締役社長。