電通は7月14日、製造業の工場における従業員のエンゲージメント向上を目的とした、工場特化型の企業文化変革支援プログラムの提供を開始した。
企業成長を支える文化づくりを支援する「Culture For Growth」の一環として、工場特有の課題に対応するもので、現場理解に基づく課題の構造化から、行動設計、指標化、現場での自走化、他拠点展開までを一貫して支援するという。
製造業を取り巻く環境
近年、製造業を取り巻く環境は、慢性的な人手不足や採用コストの上昇、生産性向上への強い要請などにより大きく変化している。
特に工場では、労務条件の改善や業務の効率化が進む一方、従業員の意欲の減退や職場への信頼の欠如といったエンゲージメントの低下が課題として顕在化しているとのことだ。 同社が2025年12月に実施した工場従業員約1000人への独自調査では、管理職と現場従業員の間で職場の捉え方に大きな差があり、現場従業員ほど人間関係や働き方への不満が強いことが明らかになったという。こうしたエンゲージメントの差は、生産性や人財定着にも影響する経営課題であるとしている。
プログラムの概要
同プログラムは、制度やツールの導入にとどまらず、「工場従業員が同じ職場の景色を共有し、前向きに働ける環境」を目指す企業文化の変革を軸に据えている。
具体的には、工場や地域の実態を観察し、従業員へのヒアリングを通じて課題を構造化する「(1)現場をみた課題構造化」、管理職と現場従業員それぞれの行動変容の道筋を描く「(2)管理職/現場従業員の複線ジャーニー設計」、エンゲージメント向上につながる行動と指標を設計する「(3)アクション&KPI化」、現場・事業所内で継続的に取り組むための運用支援や、他拠点への展開までを視野に入れた支援を行う「(4)自走支援と各拠点への拡張」の4つのプロセスを一気通貫で提供する点が特徴。
なお、同プログラムの開発・実施は、国内電通グループのイグニション・ポイントおよび電通コンサルティングとの協業で推進している。

