GoogleでAI研究に従事してきた著名な研究者たちの流出が相次いでいる。Geminiモデルの開発に中心的な役割を果たしたJonas Adler氏とAlexander Pritzel氏の2人がGoogleを離れ、Anthropicへ移籍するという。

研究者たちが競合他社に引き寄せられる背景とは

Adler氏は2019年よりGoogle DeepMindにリサーチエンジニアとして勤務、Pritzel氏はAlphaFold、Gemini Pretrainingなどのプロジェクトに関与してきた研究者だ。

こうしたGoogleからの人材流出はAdler氏、Pritzel氏にとどまらない。先週には、Geminiの共同リードを務めてきたNoam Shazeer氏が2000年から在籍してきたGoogleを退職し、OpenAIへ移ることを発表した。

Shazeer氏は、現在のAIに重要な影響を与えたTransformerを発表した2017年の「Attention Is All You Need」論文の共同執筆者の1人で、AIの先駆者的存在とされる。チャットボットスタートアップの「Character.AI」を設立するためにGoogleを一度離れたが、Googleが同社を27億ドルで事実上買収した形で復帰していた。

さらに、2024年にタンパク質の3次元構造予測技術「AlphaFold」の開発でノーベル化学賞を受賞したGoogle DeepMindのJohn JumperもAnthropicへの転籍を表明している。

研究者たちが競合他社に引き寄せられる背景には、IPOを控えたAnthropicとOpenAIが提供するエクイティ(株式報酬)などの魅力がある、と各紙は分析している。Googleは先日、囲い込みのためのインキュベータープログラム構築するとの憶測が報じられている。6月24日付のTechCrunchが報じている。