
「地域の食卓」として、一人ひとりの毎日に、喜びを灯し続ける─。大分県発祥のファミリーレストラン「ジョイフル」を展開している当社は今年5月で創業50周年を迎えました。創業以来、「地域で一番安価で、一番身近なレストラン」を目標に「お値打ち商品の提供」「お客様視点にたったサービスの実践」に取り組み続けてきたことがお客様に支持されたと自負しています。
50周年を機に、当社はこれまで大切にしてきた価値観を改めて言語化した「ジョイフルパーパス」を策定しました。その象徴的な1文が冒頭の言葉です。当社は常に「地域の食卓」であり続けることを目指してきました。それはローカルチェーンとして〝地元愛〟に支えられてきたからです。
当社は1976年に創業者である穴見保雄が大分市内に「株式会社焼肉園」を創立したことから始まります。ただ、焼肉は高価で1日3回食べられる日常食とは言えません。そこで創業者は高頻度で来店できるファミレスを作りたいと考え、79年に「ジョイフル1号店」を開店しました。今では九州を中心に全国で約600店を展開しています。
ですから、当社は特別な日やハレの日に選ばれる場を目指してはいません。地域のお客様が、ふと訪れたくなる日常生活の一部となる場を目指してきました。ジョイフルのメニューも昔から家庭料理のような親しみのある料理ですし、価格もリーズナブルに抑え続けています。
そのために店舗運営では効果的かつ効率的なオペレーションを構築し、セントラルキッチンを活用した商品の製造や食材の調達・配送で独自のノウハウを築き、他社との差別化を図っています。これも創業者の強者のマーケットで競争すべきでないという考え方からくるものです。
人口規模が数万人といった決して肥沃とは言えない小商圏であっても、事業を成り立たせるために総資本回転率を高めるモデルを構築してきました。2カ月に1回来店してもらうのではなく、週に3~4回来店してもらうためにはどうすればいいかを必死で考えたのです。
業界でも先駆けて取り組んだものとして「24時間営業」がありますし、24時間ご注文できるモーニングメニューもご用意しています。また、足元の物価高であっても「日替わりランチ」を500円で提供し続けています。「値上げすることを忘れていませんか」と言われたりもしますが、熱烈なファンのお客様がいることを考えると、当社も今は意地でもこの価格を死守していきたいと考えているところです(笑)。
こういった取り組みができるのも、当社で働く社員やクルー(アルバイト)が当社の理念に共感・共鳴し、地域のニーズにいち早く気づき、それに応えるための挑戦を続けてきてくれたからです。そこでこのほどユニフォームを刷新し、50周年のロゴも発案。50周年メニューとして「十勝若牛100%ダブルハンバーグ」も発売しました。
次の50年に向けて当社も東京など九州以外に店舗を広げていきたいと考えています。ただ、足元の資材費や人件費の高騰もあり、ゼロから新店を出店させるよりも商業施設のフードコートなどへの出店を進めていきたいと思っています。既に当社は台湾で30店舗ほど主にフードコートスタイルで出店しており、このノウハウを日本でも活用していきたいと考えています。
もっと多くの方々に当社の「地域の食卓」の魅力を知ってもらうためにも、当社が大切にしてきた価値観を土台にして、社員たちと一丸となって喜びを灯し続ける努力を続けていきます。