レバテックは6月9日、IT人材を採用する企業担当者1000人とIT人材3000人を対象とした調査「レバテックIT人材白書2026」の一部を発表した。一部企業で出社回帰の動きが強まるなか、出産経験のある現在管理職の女性IT人材の40.3%が転職を検討すると回答し、働く場所をめぐる意向が役職やライフイベントによって異なる実態が浮かび上がったとしている。
調査によると、女性IT人材に今後のキャリア志向を尋ねたところ、「管理職になりたい」と答えた割合は25%を超え、4人に1人がマネジメント志向を持つことがわかった。現在管理職に就く女性IT人材のうち7割以上が「今後も続けたい」と回答しており、キャリア継続意欲の高さがうかがえるという。
継続を志望する理由は「給与・報酬を現状より上げたいから」が36.9%で最多だった。次いで「組織への影響力を拡大したいから」が前年比4.3pt増の24.6%、「組織や部門の意思決定の権限を持てるから」が20.0%と続いた。
一方、出産経験のある女性IT人材の育休取得率は82.3%となり、復職時には81.6%が「不安があった」と回答した。主な不安要因としては「技術や知識のブランク」が23.6%、「復職後のポジション」が19.9%、「働き方の変化への対応」が16.9%などが挙げられた。技術や知識のアップデートが急速に進むIT業界において、育休中の「技術・知識ブランク」が大きな不安要因となっていることがうかがえるとしている。
出社回帰がキャリアに与える影響については、全体で「転職を検討する」と答えた割合が26.3%だった。これに対し、出産経験のある女性IT人材では30.5%、出産経験のある現在管理職の女性IT人材では40.3%に達した。ライフスタイルに合わせて自ら働く場所を選びたいという意向の有無は、役職によっても差が見られるとしている。
同社代表執行役社長の泉澤匡寛氏は、管理職離れが叫ばれる昨今においても、給与や組織への影響力などを理由に管理職継続を希望する人は少なくないと指摘。出社回帰の動きが出産や子育てなどのライフイベントと両立しながら働く人にとって負担となり、離職や転職を検討する要因のひとつになっていることも示唆されているとした。そのうえで、性別や年齢といった枠組みにとらわれず多様な人材が力を発揮できる組織づくりが、企業の中長期的な成長を左右する鍵になるとしている。







