VAIOは4月23日、Core Ultra シリーズ3プロセッサを搭載した法人向け14型ノートPC新モデル「VAIO Pro PK-R」(VJPKR2)を発表した。VAIOの法人向けストア「VAIOストアビジネス」を通じ、同日から受注受付を開始する。同等の個人向けカスタマイズモデルの最小構成価格は269,500円。
Core Ultra シリーズ3を搭載した14型の新VAIO
VAIO Pro PK-R(VJPKR2)は最大50 TOPSのIntel Core Ultra シリーズ3プロセッサを採用した14型モバイルPCで、VAIO初のCopilot+ PCとなる。
筐体デザインやポートの配置などは従来モデルと同等だが、プロセッサや最大64GBメモリ(LPDDR5X)、第5世代ハイスピードSSDの採用など、基本性能が強化された。なお同等の構成が選べる個人向けモデル「VAIO SX14-R」も同時発表されている。
法人向けモデルのプロセッサはIntel Core Ultra 7 366H/356H、Intel Core Ultra 5 335/325を選択可能。Core Ultra シリーズ1世代(Core Ultra 7 155H)と比べCinebenchスコアは123%に増え、内蔵NPUによる演算性能も最大50TOPSに拡大した(従来は最大11TOPS)。プロセッサを高パフォーマンスのままで適切に維持する「VAIO TruePerformance」にも対応する。
Core Ultra シリーズ3では熱密度の上昇と最大動作温度低下により、CPUの冷却管理が難しかったため、放熱性を上げるためヒートパイプや放熱板の追加、改良が検討された。最も効果的だったのはフィンの改良で、羽を薄くし搭載枚数を増やしている。これにより現行の放熱部品と比べ排熱部分で2度、キーボード面で1度の温度低下を実現した。
また、第5世代ハイスピードSSDの搭載は「プロセッサの更新より難しい面があった」という“難所”で、現行の第4世代ハイスピードSSDと比べ177%もの読み込み速度向上を果たした。
このほか、カメラのフレームレートを使用に影響のない範囲で間引き消費電力を低減する「エコ撮影モード」の追加や、オンライン会議時の音声再生エリア拡大といった機能改善も行われている。シリーズ3プロセッサの採用と合わせ、バッテリー駆動時間も従来から30%ほど伸びている。5G/4G対応モデルも用意した。
VAIOの法人向けPCラインナップは、スタンダードのVAIO Pro BK/BM、ミドルレンジのVAIO Pro PG、ハイエンドのVAIO Pro PJ/PKが存在するが、今回登場したVAIO Pro PK-Rはこれらシリーズの最上位に位置する。
編集部メモ:法人向けは堅調に伸長
VAIOの国内法人向けノートPC出荷台数は2021年比で約3倍に成長。法人向けノートPC市場全体の伸びを大きく上回る結果となっている。2025年度にはWindows 10のEOS(サポート終了)に伴うPC入れ替え需要があり、個人・法人ともに好調だったという。
法人向けVAIO PCの高い成長率について、VAIOは信頼感を企業と築けてきた点、企業が“ちょっといいPC”を社員のために選ぶ流れが出てきた点を理由に挙げた。コロナ禍を経てリモートワークの導入が進んだあと、オフィス環境を向上させることと同義で、社員が自宅で使うPCや周辺機器を使いやすいものにする流れが出てきたといい、ここに「VAIOがはまった」という。




