Neowinはこのほど、「Microsoft is working on a "Copilot Design System"」において、MicrosoftがAIアシスタント「Copilot」の体験を統一する新たなデザインシステム「Copilot Design System」を構築中だと報じた。

Microsoftでデザイン部門を率いるJohn Friedman氏が公式ドキュメントで明かした内容によれば、従来のFluent Design Systemを補完する形で、生成AI時代に適した新たな設計基盤の整備を進めていることが明らかになった

  • MicrosoftはCopilot向けの新たなデザインシステム「Copilot Design System」の構築を進めている

    MicrosoftはCopilot向けの新たなデザインシステム「Copilot Design System」の構築を進めている

新システム「Copilot Design System」とは

Microsoftは近年、Windows 11やMicrosoft 365、Edge、Azure Platformなど、同社の各種プロダクトやサービスに対するCopilot機能の統合に力を入れてきた。WordやExcelにおける文書生成やデータ分析支援、Edgeにおける検索補助や要約機能など、さまざまな製品でAI機能の拡充が続いている。ただし、製品ごとに操作感やUI表現が異なるなど、ユーザーを混乱させる原因になっているという指摘もある。

そこでMicrosoftが新たに構築を開始したのが「Copilot Design System」だ。この新しいデザインシステムでは、現在のCopilot機能におけるデザイン上の課題を整理し、Microsoft製品全体で共通したAI体験の実現を目指している。

Friedman氏によると、Copilot Design Systemでは単なる画面デザインだけではなく、会話の流れ、応答速度、音声の調子、ユーザーとの距離感までを含めた総合的な体験設計を重視しているという。同氏は、人とAIの接点では人間らしさや安心感が重要になると説明し、Copilotが自然な形で作業を補助できる環境づくりを目指す考えを明らかにしている。

AI時代に合わせて設計思想を見直し

同社がデザインシステムの刷新に力を入れ始めた背景には、OpenAIやGoogleなどによる競合サービスとの競争が激化しているという事情もある。MicrosoftはCopilotを単独アプリにとどめず、WindowsやOffice全体へ深く組み込む戦略を推進しているが、ユーザーからはCopilot機能の積極的な統合を疑問視する声も上がっている。

AI機能をより自然な形でシステムへ統合できれば、Copilotの利用拡大につながる可能性がある。

Microsoft 365 Copilotで新デザインを先行展開

MicrosoftはすでにCopilot Design Systemの考え方をMicrosoft 365 Copilotに反映し始めている。WordやExcelに最近実装された新しいCopilotボタンがそれだ。しかし残念ながら、一部の変更にはユーザーから否定的な意見も寄せられている。フィードバックを受けて、Microsoftはこの新しいCopilotボタンを無効化し、元のリボンメニューに戻せるようにすることを決めた(関連記事:「邪魔」と不評のCopilotボタン、Microsoftが元に戻せるよう修正 | TECH+(テックプラス))。

このように、Copilot Design Systemはまだ発展の途上にある。Microsoftは統一されたデザインシステムを通じて、Copilotがユーザーの生産性向上を自律的に支援できるようにすることを目指している。