Windows Centralは5月30日(米国時間)、「HP's Windows 10 holdouts show just how hard Microsoft's Windows 11 upgrade push really is|Windows Central」において、HP製パソコンの10台に3台が依然としてWindows 10を使い続けていると報じた。

Windows 10のサポート終了から8カ月近くが経過しようとしているが、移行の停滞が今もなお継続している実態が明らかになった。この背景には、数億台とも言われる移行要件を満たさないWindows 10デバイスの多さがあるという。

緩やかな移行はPCメーカーに追い風か

Windows 11への移行はゆっくりとだが、確実に進んでいる。StatCounterの調査によると、5月末時点におけるWindows 10のシェアは約26.21%とされ、HPの状況とほぼ同じであることがわかる。

  • Windowsバージョン別シェアの推移 - 引用:StatCounter

    Windowsバージョン別シェアの推移 - 引用:StatCounter

このペースで移行が進んだ場合、単純計算で移行完了までに約14カ月かかる計算になる。2026年10月以降、個人向け拡張セキュリティ更新プログラム(ESU: Extended Security Update)の提供が停止されることから、速やかなペースアップが望まれる状況だ。

しかしながら、PCメーカー各社はWindows 11へのアップグレードは今後も短期間には終わらない予測を立てているとされる。セキュリティリスクを考えると望ましくないが、HPは最近の投資家向け講演において、この状況をチャンスとして捉えていると説明したという。

こうした考えの背景には、同社の売上高の増加がある。2026年度第2四半期の売上高は、前年同期比9%増の144億1000万ドルとされ、Windows 10のサポート終了以前との比較で1割近く売り上げを伸ばしている。

Windows 11移行が進まない背景

Windows 10のサポート終了にあたり、Microsoftは拡張セキュリティ更新プログラム(ESU: Extended Security Update)の提供を開始した。利用者は有償または無償のオプションを選択することで、個人は1年間、企業は最大3年間の延長サポートを受けることができる。

一方で、Windows 11のシステム要件を満たさないPCが依然として多いことから、移行は想定よりも長期化している。Windows Centralは、Windows 11の要件を満たさないWindows 10デバイスが数億台規模に上るとの見方を紹介している。

こうした状況を受け、PCメーカー各社はWindows 11への移行需要が今後もしばらく継続するとみている。Windows 10の利用者が依然として一定数残っていることから、世界的な移行は今後も段階的に進むとみられる。