Windows Latestは5月31日(現地時間)、「Microsoft confirms it's not launching Windows 12, as it teases a big announcement」において、Microsoftが予告している大きな発表はWindows 12ではないと報じた。
この発表は、Microsoftが6月2日から3日にかけて開催を予定している「Microsoft Build 2026」において明らかになると予想された。待望のWindows 12が披露されると注目を集めていたが、Windows部門の責任者を務めるPavan Davuluri氏がXに投稿し、Windows 12の発表ではないことを明らかにした。
Microsoft、「Windows 12発表説」を否定
この期待の高まりは、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS: Social networking service)を利用した同社およびパートナー企業のメディア戦略、具体的には「A new era of PC.(PCの新たな時代)」との投稿が原因とされる。この投稿が今回の噂を呼び、同社の思惑とは異なる結果につながった。
報道の過熱を危惧した同社は、投稿から2分後にDavuluri氏の投稿を行い沈静化をはかった形だ。Windows 12に期待していたユーザーには残念な報告となるが、少なくとも今回のBuildでWindows 12が発表される可能性は低くなった。
NVIDIAとMediaTekの新型ARM「N1」発表との見方
では、MicrosoftやNVIDIAが予告した「A new era of PC」とは何を意味するのだろうか。Windows Latestの記者は、NVIDIAとMediaTekが共同開発した新型ARMプロセッサー「N1ファミリー」が発表されると予想している。
このプロセッサーファミリーについては、VideoCardz.comがリーク情報(出典は2024年の内部文書)を公開している(参考:「NVIDIA N1x & N1 laptop chip specifications - VideoCardz.com」)。各モデルのスペックは次のとおり。
| モデル | CPU(X925+A725) | GPU(Blackwell 2.0) | TDP | PCIe | メモリ |
|---|---|---|---|---|---|
| NVIDIA N1x 675? | 20(10+10) | 48SM | 45-80W | PCIe5 12x+Gen4 5 | 16-128GB LP5x@16ch |
| NVIDIA N1x 650? | 18(9+9) | 40SM | 45-80W | PCIe5 12x+Gen4 5 | 16-128GB LP5x@16ch |
| NVIDIA N1 #1 | 12(8+4) | 20SM | 18-45W | PCIe5 8x+Gen4 3 | 8-64GB LP5x@8ch |
| NVIDIA N1 #2 | 10(7+3) | 16SM | 18-45W | PCIe5 8x+Gen4 3 | 8-64GB LP5x@8ch |
注目のポイントはGPU性能だ。最上位モデルの48SM(Streaming Multiprocessor)はRTX 5070と同数であり、これを最大80WのTDPに収めている。実際のスペックおよび性能は正式発表まで定かでないが、ノートパソコン向けGPU内蔵プロセッサーとしては高速なグラフィック性能を実現した可能性がある。
最大128GBメモリ対応、ローカルAI向けPCになる可能性
Windows Latestは、N1ファミリーに搭載された強力なGPUが主にローカルAIを必要とするパワーユーザー向け製品になる可能性を指摘している。最大128GBの主記憶メモリを搭載することで、比較的規模の大きい無償のAIモデルが実行できる。
実際のスペックや性能、新型ノートパソコンの発売時期や価格などは、Microsoft Build 2026にて明らかになる見込みだ。ローカルAIの活用が進む中、N1ファミリーはAI処理性能を重視する次世代PCの方向性を示す製品になる可能性がある。

