Neowinは4月29日(現地時間)、「PowerToys 0.99.1 arrives with improvements for the new utilities」において、MicrosoftがWindows向けユーティリティー集「PowerToys」の最新版となるバージョン0.99.1を公開し、新規追加機能に対する改良や不具合の修正を行ったと伝えた。
PowerToysは、Windowsのパワーユーザー向けにMicrosoftが提供している無料のユーティリティ群であり、生産性やカスタマイズ性を高めるための高度な設定や追加機能が利用可能となる。
この記事でわかること
- PowerToys最新版で追加された新機能
- ウィンドウを自由に動かせる「つかんで動かす」の特徴
- 複数ディスプレイをまとめて管理する「Power Display」の特徴
PowerToys最新版、「つかんで動かす」などの問題を修正
Microsoftは4月18日にPowerToysのバージョン0.99をリリースし、「つかんで動かす(Grab and Move)」と「Power Display」という2つの新機能を導入した。また、キーボード操作だけでアプリの起動やファイル検索などのさまざまな機能を呼び出せる「コマンドパレット(Command Palette)」についても機能強化を行っている。
4月29日にリリースしたバージョン0.99.1は、これらの機能追加・拡張によって生じた問題を修正するためのアップデートである。具体的な修正内容は次のとおりとなっている。
- [コマンドパレット] settings.jsonからの設定の読み込みによって発生していた起動時のクラッシュを修正
- [コマンドパレット] セッション間でドックラベルの設定が保持されないバグを修正
- [つかんで動かす] 別のキーを押しながらAltキーを離すと、そのキーが他のアプリに正しく伝播されないバグを修正
- [つかんで動かす] スタートメニューやその他のOS部品がドラッグ可能になるバグを修正
- [つかんで動かす] 修復キーがWinキーに設定されている場合に、Gキーがブロックされたり、ゲームバーがアクティブになったりするバグを修正
- [Power Display] ディスプレイの検出と制御の問題を調査するために診断ログ機能を追加
- [Power Display] 入力ソース、色温度、電源状態の各コントロールをデフォルトでオフに設定し、これらの変更を適用する前に確認ダイアログを表示するように変更
- [Power Display] 内蔵ディスプレイに対して、ハードコードされた文字列ではなく、ローカライズされた「内蔵ディスプレイ」という名前を使用するように変更
ウィンドウをどこからでも動かせる「つかんで動かす」
バージョン0.99で追加された「つかんで動かす(Grab and Move)」は、ウィンドウの任意の位置から移動やサイズ変更を行えるようにするツールだ。通常、Windowsでウィンドウを移動させるためには、タイトルバーやウィンドウの枠を正確にクリックする必要がある。それに対して「つかんで動かす」では、指定キー(Altキーなど)を押しながらクリックすることで、どこをつかんでもウィンドウを動かせるようになる。
移動だけでなくサイズ変更にも対応しており、右クリックと組み合わせることで、ドラッグ開始位置に応じて最も近い辺や角からリサイズできる。これにより、細いウィンドウ枠を狙う必要がなくなり、大画面や複数ウィンドウ環境での作業効率が向上する。画面外に移動してしまったウィンドウの回収などにも有効で、日常的な操作のストレス軽減に寄与する機能といえる。
複数ディスプレイをまとめて管理できる「Power Display」
Power Displayは、複数のディスプレイ設定を一元的に管理できるユーティリティーだ。これを利用することで、ユーザーはWindowsのシステムトレイから直接、モニターの明るさ、コントラスト、カラープロファイルを調整できるようになる。
最大の特徴は、対応ディスプレイであれば、複数のディスプレイの明るさや音量などの設定を個別またはまとめて制御できる点にある。用途に応じたプロファイルの切り替えにも対応するため、作業用とエンターテインメント用で表示設定を使い分けるといった運用も可能となっている。
PowerToys 0.99.1は次のGitHubページからダウンロードできるほか、Microsoft Storeからもインストールすることができる。

