Neowinは5月7日(現地時間)、「Official Windows 11 Registry mod blocks automatic download of 4GB AI model on Google Chrome」において、Google ChromeやMicrosoft EdgeがローカルAI機能向けにAIモデルを自動取得する動作を、Windows 11ではレジストリー設定で停止できると伝えた。

Chromeが約4GBのAIモデルファイルを自動的にダウンロードして端末に保存していた件で、ユーザーへの説明が不十分だとして批判の声を集めており、その解決策ともいえる。

  • Google ChromeがローカルAI機能向けに保存していた約4GBのAIモデルファイル。Windows 11 Proでは自動取得を制御できる

    Google ChromeがローカルAI機能向けに保存していた約4GBのAIモデルファイル。Windows 11 Proでは自動取得を制御できる

Google ChromeのAIモデルダウンロードはどこが問題なのか

先日、「Chromeが密かに4GBのAIモデルをダウンロード、利用者からは不信感 | TECH+(テックプラス)」において、Google Chromeがユーザーへの説明なしに大容量のファイルを保存していると伝えた。

これはGemini Nano用の小型AIモデルで、ローカルでのAI機能の動作に必要なファイルだが、サイズが約4GBと巨大なこと、削除しても次回起動時に再度ダウンロードされること、ユーザー側には管理する手段がないことなどが問題視されている。

Windows 11 ProではAIモデルの自動DLをどう止める?

Neowinによると、Windows 11 Proにはこのファイルの取得および保持をブロックするポリシーが用意されているという。該当するのは「GenAILocalFoundationalModelSettings」というレジストリーキーで、値「0」でAIモデル取得を許可し、「1」で禁止する。すでにファイルを取得済みの場合でも、値を「1」に変更すれば自動的に削除するとのこと。

興味深いのは、このポリシーがChrome向けとEdge向けにそれぞれ用意されているという点だ。これはEdgeにもChromeと同様にローカルにAIモデルファイルを取得・保持する機能を持っているためである。

ChromeのAIモデル自動DLを停止する設定方法

「GenAILocalFoundationalModelSettings」のデフォルトの設定値は「0」になっているので、ローカルのAIモデルをブロックするには、レジストリーエディターなどを使ってこの設定値を「1」に変更する必要がある。該当のレジストリーキーは、Edge向けは「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Edge」に、Chrome向けは「HKLM\SOFTWARE\Policies\Google\Chrome」にある。

コマンドプロンプトなどのCLIツールを利用可能な場合、次のコマンドで設定することもできる。

# Edge向け
$ reg add "HKLM\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Edge" /v "GenAILocalFoundationalModelSettings" /t REG_DWORD /d 1 /f

# Chrome向け
$ reg add "HKLM\SOFTWARE\Policies\Google\Chrome" /v "GenAILocalFoundationalModelSettings" /t REG_DWORD /d 1 /f

Microsoftによれば、このポリシーは動的アップデートをサポートしているため、管理者が値を設定したら、ユーザーがブラウザを再起動することなく変更が適用されるという。