Windows Latestは4月14日(現地時間)、「Windows 11 April 2026 Update tested: What's new, improved and fixed」において、Microsoftが同日にリリースしたWindows 11の最新アップデートの検証結果を伝えた。

今回の更新では、アクセシビリティの改善、ディスプレイとハードウェアの強化、設定とエクスプローラーにおける利便性の向上などが行われた。あわせて、スマートアプリコントロール(SAC)の改善や、既知の脆弱性への対策など、複数のセキュリティ面の強化も含んでいる。

  • 4月のセキュリティ更新プログラム「KB5083769」

    4月のセキュリティ更新プログラム「KB5083769」

今回のアップデート「KB5083769」の要点

  • アクセシビリティ機能(ナレーター)の強化
  • 設定アプリのUI改善と動作速度向上
  • スマートアプリコントロール(SAC)の切り替え簡素化
  • RDPフィッシング対策の強化

KB5083769の主な変更点は?ナレーターや設定アプリはどう変わった?

KB5083769においては、アクセシビリティと設定UIの改善が中心で、操作性が向上したほか、SACの切り替え簡素化も加わった。

Microsoftは2026年4月14日に、Windows 11 バージョン24H2および25H2向けに、4月の月例アップデートとなる「KB5083769」をリリースした。これはセキュリティ修正を含む累積更新プログラムであり、3月10日リリースの「KB5079473」、3月21日リリースの「KB5085516」、3月26日リリースの「KB5079391」(現在は提供終了済み)、および3月31日リリースの「KB5086672」で行われた修正と品質向上を含んでいる。

主な改善点としては、まずナレーターの改善が挙げられる。ナレーターがCopilotと連携して提供する画像説明機能は、これまではCopilot+ PCでのみ利用できたが、今回の更新によってすべてのWindows 11デバイスで利用可能になった。これによって、画面に表示されている画像について、音声でより詳細な情報を得られるようになった。

設定アプリでは、ダイアログボックスが最新のWindowsのビジュアルスタイルに合わせて再設計されており、ダークモードを適切にサポートするようになった。「端末情報」はより構造化されたレイアウトになり、端末の仕様が読みやすくなったほか、ストレージ設定などの関連項目へのナビゲーションも改善している。設定のホーム画面の読み込み速度も向上した。

スマートアプリコントロール(SAC)は、認証されていないアプリやゲームの実行をブロックするセキュリティ機能である。これまで、SACの有効/無効を切り替えるにはOSの再インストールが必要だったが、KB5083769を適用した場合、Windowsセキュリティの設定画面から簡単に切り替えが可能となる。

セキュリティは何が変わった?RDPフィッシング対策はどう強化された?

RDPファイルを悪用したフィッシング攻撃への対策が強化され、接続前に詳細設定を確認できる仕組みが追加された。

セキュリティ面での注目すべき変更点としては、リモートデスクトップ (RDP) ファイルを使用するフィッシング攻撃に対する保護が強化されたことが挙げられる。Windowsリモートデスクトップでは、RDPファイルを開くことで簡単にリモート環境に接続できるが、悪意を持って加工した.rdpファイルを使うことで攻撃者がユーザーを任意の環境に誘導できてしまう問題がある。これは脆弱性として認識され、CVE-2026-26151として追跡されている。

今回のアップデートでは、リモート環境への接続前に、リモートコンピューターのアドレスと、ファイルがアクセスする各ローカルリソースのチェックボックスを表示することで、ユーザーが詳細に設定を確認できるようになった。各設定はデフォルトではオフになっている。

  • リモート環境への接続前に詳細設定を確認できる 出典:Microsoft

    リモート環境への接続前に詳細設定を確認できる 出典:Microsoft

また、初めてRDPファイルを開くときに、フィッシングのリスクについて説明する警告ダイアログを表示するようになった。

  • はじめてRDPファイルを開く際に警告ダイアログが出る 出典:Microsoft

    はじめてRDPファイルを開く際に警告ダイアログが出る 出典:Microsoft

KB5083769のインストール方法は?Windows Updateで自動適用される?

KB5083769はWindows Updateによる自動更新の対象で、通常は手動操作なしで適用される。

自動更新を有効にしている場合は特別な操作は不要で、更新プログラムは順次適用される。

以前の更新プログラムをすでにインストールしている場合には、このパッケージに含まれる新しい更新プログラムのみをダウンロードしてインストールする。更新プログラムを手動でダウンロードしてインストールしたい場合には、Microsoft Update カタログの次のページからインストールファイルを入手できる。

KB5083769はセキュリティ修正を含む更新プログラムなので、Microsoftではできるだけ早くアップデートを適用することを推奨している。一方で、SACの有効/無効化機能を含む一部の変更では段階的なロールアウトが実施されているため、インストール後もすぐには利用できない可能性があるので注意が必要だ。