
「お客様のニーズの実現を追求するため、ITコンサルタントやエンジニア、デザイナーなどの異能人材が1つのチームとなってお客様の伴走者になる」
創業は2010年。当時、エンジニアは年齢や役割で自らが持つ創造力を発揮できる環境になかった。そこに違和感を抱いた。「エンジニアファーストで働きやすい環境のIT企業をつくりたい」。単なるシステム提供だけでは差別化要素にならない。そこで「BX(企業が業務の見直しや改革を通じて全体的なパフォーマンスや競争力を向上させる取り組み)とIT化を提供することが大事」と考えた。
その具体的な手法が「BTCアプローチ」。システム提供だけでなく、先進領域のエンジニアやデータサイエンス、AI領域など5つの専門領域の人材が顧客の要望にあわせて最適なプロジェクトを編成。結果、顧客のDX化のためのAIシフトやクラウドシフトなどを上流から下流まで一貫して提供できる。
例えば、タイヤを手掛けるブリヂストン。過去2年間の販売データを分析し、地域ごとに得意先別の緯度経度、配送走行距離、配送回数などのデータを整備・可視化しようとしたが苦戦していた。代わりにその作業を支援し、エリアごとに配送コストの可視化と分析ができる環境を形成した。
大きく職種の異なる専門人材を束ねるために機能しているのが人事制度。新規事業を自由に提案でき、異動希望の部門が募集をしていれば、自ら手を上げて応募することができる。また、社員の専門スキル向上も支援する。「相手を理解しようとする価値観を大事にしている」
創業から10年あまりでグループ社員500人超、売上高100億円を超えた。足元の業績では2026年8月期も最終増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通し。売上高も6期連続の増収になる。
20年以上のIT業界のキャリアを通じて「どんな人にも真摯に向き合うことが大事」と笑顔で語りながらも、「IT業界は人の能力が資本だ」と力を込める。
profile : たけうち・としのり 1976年生まれ。大学卒業後、外資系グローバル企業にてITビジネスのマネジメントに従事後、2010年ARアドバンストテクノロジを設立し現職。23年6月東証グロース市場に上場。25年8月期売上高141億円、営業利益8億円。
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