Neowinは4月10日(米国時間)、「Microsoft confirms Windows 11 KB5077212, KB5079420 break PC reset on 25H2 and 24H2 systems」において、MicrosoftがWindows 11向けに提供したホットパッチアップデートの「KB5077212」および「KB5079420」に関連し、特定環境でPCのリセット機能に不具合が発生していることを公式に認めたと報じた。
対象となるのはWindows 11の24H2および25H2をベースとした「Windows 11 Enterprise LTSC 2024」で、これらのホットパッチを適用した一部の端末において、プッシュボタンリセットが正しく機能しない問題が確認されている。
どんな不具合が発生?プッシュボタンリセットが失敗して黒画面が表示
KB5077212とKB5079420は、Microsoftが2026年2月10日および3月10日にリリースした、Windows 11 24H2/25H2向けの更新プログラムである。これらはシステムを再起動せずにメモリー上で更新を適用するホットパッチとしてリリースされた。
Microsoftによると、これらのホットパッチを適用したデバイスで、「ファイルを保持する」または「すべて削除」オプションを使用してプッシュボタンリセット(このPCのリセット)を実行した場合、途中でエラーが発生して黒いブート画面が表示され、リセットが正常に完了しない可能性があるという。プッシュボタンリセットは、Windowsを再インストールして正常な状態に回復させる機能である。
なぜ発生?ホットパッチがリセットに影響した理由
今回の不具合について、Microsoftは具体的な技術的原因を明らかにしていない。しかしながら、ホットパッチの仕組みが影響している可能性が高い。
ホットパッチは、従来の更新プログラムとは異なり、システムを再起動せずにメモリ上で更新を適用する仕組みである。このため、OSの状態を初期化するプッシュボタンリセットの処理と整合性が取れなくなり、不具合が発生したとみられる。
特に今回のように、リセット機能がシステムの再構築を伴う処理である場合、再起動を前提としない更新方式との相性が問題になる可能性がある。Microsoftが詳細な原因を公表していないため断定はできないが、更新方式そのものが影響したトラブルと予想される。
どの環境で発生?影響を受けるデバイスの条件とは
Microsoftが更新したこれらホットパッチのリリースノートによると、次のすべての条件を満たす商用デバイスがこの問題の影響を受けるという。
- 組織がWindows Autopatchを使用してデバイスを管理している
- セキュリティ更新プログラムを適用するためにホットパッチが有効になっている
- 毎月のセキュリティ更新プログラムがデバイスを再起動せずにインストールされます
対策は?更新プログラムで回避する方法
安全なOS動的更新プログラム「KB5079471」をインストールすれば、この問題を回避できるとのこと。
Microsoftでは現在、この問題の根本的な解決に取り組んでおり、解決策が利用可能になった場合には追加の情報を提供するとしている。
