プライム・ストラテジー10月31日は、高速CMS実行環境「KUSANAGI」の新たな機能として、対話型AIがサーバ運用を支援する「KUSANAGI AI アシスト」のベータ版を発表し、KUSANAGI 9の利用者を対象に無償で提供を開始した。
「KUSANAGI AI アシスト」の概要
「KUSANAGI AI アシスト」は、Googleが提供する「Gemini CLI」を基盤に、KUSANAGIの設定構造や運用ノウハウを理解できるよう設計されている。
サーバ管理に関する専門的なコマンド知識がなくても、自然言語でAIと対話するだけで、サーバの監視・診断・最適化を実行することを可能にする。
同機能は誤操作や重要ファイルの改変が起こらないよう安全性を最優先に設計されており、単なる自動応答ではなく、“頼れる先輩エンジニア”のように対話を通じてサポートする。
今後の展望
「KUSANAGI AI アシスト」は、KUSANAGIの次世代コンセプト「自ら動き、守り、つながる」Web基盤 への進化を加速させる重要なステップとなる。
今後は、専用のMCP(Managed Cloud Platform)サーバとの連携や、カスタムコマンド、拡張機能(エクステンション)の開発を進め、AIアシストによる自動化とKUSANAGI Appを中心とした統合管理を実現する。
有償版との連携も視野に入れており、エンタープライズ領域では「Security Edition」のAnalyzer(監査機能)や「KUSANAGI App」との統合を通じて、高度なセキュリティ運用と大規模環境での自動化を支援する。
また、「KUSANAGI AI アシスト」は特定のAIモデルに限定しない構想の下に開発されており、現在はGoogleのGemini CLIを基盤としているが、今後は複数のAIエージェントを組み合わせた高度な運用支援にも対応する予定。
