NTTドコモは10月31日、チケットサービス「d ticket」の提供を開始することを発表した。全国で開催される音楽コンサートやスポーツイベントなどの興行チケットを、スマートフォンやパソコンから購入可能。チケット購入からイベント当日の入場までを全てWeb上で完結できる。

  • 「d ticket」の画面例

    「d ticket」の画面例

NTTドコモが「d ticket」を開始

「d ticket」はシンプルで直観的な操作画面と利便性を高める機能を特徴とする。利用時には「dアカウント」との連携が可能で、追加の情報登録をせずにスムーズにログインできる。また、チケット購入時に希望する座席からの見え方が確認できる機能など、イベント当日の観戦イメージが湧くような購入体験を実現するという。

購入後の座席変更や入場前後のアップグレードにも対応し、電子チケットによる非接触入場も可能。さらに、チケット購入の手続きと合わせてグッズ購入も可能なため、シームレスでスマートなイベント観賞体験を提供するとしている。

富士通のデジタルチケッティングサービスを活用

「d ticket」の基盤には、人とサービスをつなぎ魅力ある体験を創出する富士通の「Uvance」のデジタルチケッティングサービスが活用されている。同サービスはデジタルチケットの販売・管理において多様な販売形式やニーズに対応可能であり、富士通は「d ticket」を通じてチケットを購入するユーザーと興行主の双方に、新たなチケット体験を提供するとのことだ

富士通のデジタルチケッティングサービスは、興行規模や運用スタイルに合わせて、抽選や先着順による購入、リセールなど多様な販売形式に対応する。これにより、興行主の運営効率化とデジタル化を実現する。ユーザーに対しては、高トラフィックへの対応による快適で直感的な操作性を提供する。

エンターテイメント業界においては、ユーザーがチケットをスムーズに購入でき、興行主が興行規模や運用スタイルに応じた多様な販売形式でチケットを提供できる仕組みが求められている。特に、販売と管理を一元的に行い、収益拡大を図れるソリューションへの期待が高まってる。

NTTドコモはエンターテイメント領域で、ユーザーのチケット購入体験における付加価値の創出や興行主のチケット販売の運営効率化を目指す中、2025年4月に同社が運営に携わるアリーナにおいて富士通のデジタルチケッティングサービスを活用したスマートチケットサービスを開始した。スムーズなチケット販売と入場管理を実現した実績をもとに、今回は富士通のサービスを「d ticket」へ搭載したという。