Windows Centralは10月29日(現地時間)、「Microsoft begins rolling out new Start menu on Windows 11 - here's everything you should know」において、MicrosoftがWindows 11向けに新しいスタートメニューの展開を本格的に開始したと伝えた。
今年に入ってMicrosoftは、Windowsのスタートメニューの改善に着手した。これまではWindows Insiderプログラム向けにプレビュー版を提供してきたが、ついに一般ユーザーも利用できるようになる。
「すべて」セクションも統合した1ページ構成、「おすすめ」は非表示可能
Windows Centralでは、新しいスタートメニューにおける変更点を端的にまとめている。一体何が変わるのだろうか。最も大きな変更は、これまでは「すべて」ボタンを押して表示していた「すべてのアプリ一覧」のページが廃止されて、代わりにメインページの「すべて」セクションから全アプリにアクセスできるようになったことだ。
「すべて」セクションは、カテゴリー別表示、グリッド表示、一覧表示のいずれかを選択できる。カテゴリー表示では、各カテゴリーには4つのアイコンが並ぶ。5個以上のアプリがある場合、よく使うアプリのアイコン3つと、その他のアプリを集約したアイコンが表示される。その他にあたるアイコンをクリックすると、そのカテゴリーの全アプリの一覧がポップアップする。「おすすめ」セクションは設定で非表示にできるようになった。これは多くのユーザーが望んでいたオプションでもある。
画面サイズに応じて自動的にサイズが拡大
従来のスタートメニューはサイズが固定だったが、新しいスタートメニューでは画面サイズに応じて自動的にサイズが拡大されるようになった。大きな画面では、「ピン留め済み」セクションの領域が大きくなり、より多くのアプリを並べて表示することができる。
Phone Link(スマートフォン連携)でデバイスを接続している場合、スタートメニューの右側にはPhone Linkパネルが統合表示される。ここからデバイスの制御やファイル連携が行えるほか、最新の通知、不在着信、テキストメッセージなど、より多くのアクティビティーを表示するように改良が加えられている。
Windowsのアップデートによって新しいスタートメニューが利用可能になった場合、元のスタートメニューに戻す機能は存在しないようだ。ただし、Phone Linkパネルなど一部の機能は設定で無効化できる。
11月11日の月例更新プログラムで正式リリース
新しいスタートメニューは現在、10月28日にリリースされたWindows 11 24H2および25H2向けのオプションの非セキュリティプレビューアップデート「KB5067036」の一部として展開されている。このアップデートは、Windows Updateの設定で「利用可能になったら最新の更新プログラムをすぐに入手する」のスイッチをオンにしている場合に適用できる。
このまま問題が生じなければ、KB5067036における変更は11月11日の月例更新プログラムで正式リリースされることになる。新しいスタートメニューをいち早く試したい方は、プレビューアップデートをインストールしてみるといいだろう。

