
水戸学の精神を踏襲
―― 2023年に創立100周年を迎えた梅村学園ですが、100周年の思いを聞かせてもらえますか。
梅村 おかげさまで一昨年は学園創立100周年、すなわち、現在の中京大学附属中京高等学校が100周年を迎え、昨年は中京大学も開学70周年を迎えることができました。2つの大きな節目を迎えることができ、ホッとしていると同時に、全ての関係者の皆様に感謝しているところです。
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―― 今は少子化で学校経営も大変な時期に入ってきたと思うんですが、改めて、中京大学の役割、あるいは梅村学園の存在意義はどこにあるのか。
梅村 われわれの根底にあるのは、建学の精神『学術とスポーツの真剣味の殿堂たれ』と校訓『真剣味』であることは間違いありません。これらがあってこその改革であり、教育です。
うちの教育理念というのは、水戸学の精神を踏襲したもので、東海地区においては、われわれしかない教育理念を掲げてやってきておりますので、これを変えずにやっていくということに尽きると思います。
―― 梅村学園の創立者・梅村清光さんは梅村さんの曽祖父でしたね。
梅村 そうです。祖先が水戸藩士でしたので、創立者が水戸学を踏襲しました。かつて水戸にあった弘道館という藩校の建学の精神である「文武不岐(ふき)」を踏襲したものですね。
『真剣味』というのは、「真」が真実・真理の真で、すなわち知を育む知育を表しています。「剣」は剣道・剣術の剣で体育、「味」は人間味(み)の味で徳育を表している。いわゆる”知・体・徳”の3つの要素をしっかりと兼ね備えた人材を育成していく。これが『真剣味』に込められた真の意味なんですね。
100周年の際に『真を、ゆく。』というスローガンを掲げていたんですが、やはり、次なる100年に向けて、この『真剣味』をしっかり受け継ぎながら、元気のいい子供たちが社会に羽ばたいていってほしいと思っています。
―― 最近はうつ病になったり、心の病を抱える若い人たちも増えているんですが、中京大学の学生は元気がいいですね。
梅村 そうですね。やはり、わたしどもの学園、あるいは中京大学に対して、世間の皆さんは非常にエネルギッシュであるとか、元気がいいというイメージを持たれている方が多いと思いますので、これは今後も大切にしたい本学園の重要なカラーだなと思っています。