明治は10月17日、1988年に発売されたロングセラーのグミブランド「果汁グミ」のブランドロゴが2025年9月に商標登録されたと発表した。
商標には、「図形商標(ロゴ・マークなど)」「文字商標(名称そのもの)」など複数の種類がある。「一般的な名称や品質を表すだけの文字」は「識別力」がないため、原則として商標登録が認められない。
同社はこれまで、プロビオヨーグルトの「R-1」「LG21」が文字商標登録、「きのこの山」「たけのこの里」の商品形状の立体商標登録を受けている。
「果汁グミ」の概要
「果汁グミ」はくだもの本来のおいしさを手軽に楽しむことをコンセプトに、果汁100(生果汁換算比1)、着色料不使用の設計にこだわり続けるグミブランド。
ブランド名も果汁そのもののおいしさを伝えたいという想いから、シンプルに「果汁グミ」と名付けたという。
日本で初めてグミを発売した同社は、子ども向けの菓子として人気があったグミを、より幅広い年代の人にも楽しんでもらいたいという想いから「大人向けのグミ」として「果汁グミ」を開発したという。
「果汁グミ」の商標登録の経緯
同社は2023年4月に「果汁グミ」を図形商標(ロゴ)として登録申請したが、翌年2月、黒色の太文字に白色の縁取りを施した、やや右上がりの「果汁グミ」の文字デザインは普通に使用されている程度とされ、文字も「果汁入りのグミ」を意味する品質表示と認識されることから、「識別力」がないと見なされ登録拒絶された。
これを受け、複数のアンケート調査で「果汁グミ」は全国的に高い認知度を得ていることや、長期にわたる使用実績、多くの媒体への露出により著名となっている資料を提出したところ、9月、「果汁グミ」が長年使用された結果、当社の商品として広く認識されていると特許庁で判断され、例外適用による登録となったという。

