Windows Latestは10月12日(現地時間)、「Microsoft accidentally breaks Windows 10 to Windows 11 upgrade using MCT ahead of EOL」において、Windows 11のメディア作成ツールが破損したと報じた。
この不具合はWindows 10ユーザーのみが影響を受け、Windows 11のインストールメディアを作成できないという。
サポート終了間際に不具合を発見
Windows 10は10月14日にサポートを終了し、原則として新しいセキュリティ更新プログラムの提供を停止する。このタイミングに合わせ、Windows 11へのアップグレードを計画していたユーザーは多いと予想されるが、このWindows 11のシェア拡大につながる絶好の機会にメディア作成ツールが動作しない不具合が確認された。
Windows Latestは不具合を検証する実験動画を公開している。ユーザーがメディア作成ツールを実行し、Windowsロゴが表示された直後にエラーメッセージを表示することなく終了する様子が確認できる。
Microsoftが10月10日に公開した不具合情報によると、9月29日にリリースしたメディア作成ツール(バージョン26100.6584)に不具合があり、期待通りに動作しないとされる。不具合の原因は明らかにしていない。
回避策は?
同社は回避策として「Windows 11 のダウンロード」からISOイメージをダウンロードすることを提案している。ユーザーはISOイメージをダブルクリックし、setup.exeファイルを実行することでWindows 11のインストールを開始することができる。
Microsoftは問題の解決に向けて取り組んでおり、今後のアップデートで修正されたメディア作成ツールをリリースする予定としている。なお、この件はインストールアシスタントおよびWindows Updateを介したアップグレードには影響しない。メディアからのインストール(クリーンインストールなど)を必要としない場合は、引き続きこれらツールを利用することができる。
