Windows Latestは2025年9月26日(現地時間)、「Windows 10 KB5066198 rolls out ahead of EOL, direct download links (.msu)」において、MicrosoftがWindows 10向けのプレビュー更新プログラム「KB5066198」をリリースしたことを伝えた。

このアップデートでは、SMBv1プロトコルの接続問題など、2件の既知の問題に対する修正が行われている。

  • Windows 10

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新機能の追加はなく、既知の問題の修正のみ

Windows 10のサポート終了まで残り約2週間と迫る中、Microsoftは慣例通り、月末にプレビュー更新プログラムをリリースした。このKB5066198は、Windows 10向けに提供される最後のプレビュー更新になる。このまま問題が発生しなければ、KB5066198の修正内容は10月14日リリース予定の更新プログラムに組み込まれる。そして、それがWindows 10の最後の定期更新となる。

KB5066198の修正内容は以下の通り。

  • NetBIOS over TCP/IP(NetBT)経由で使用している共有ファイル/フォルダに対して、SMB v1プロトコルでの接続が失敗する可能性がある問題を修正
  • Windows Autopilotを使ってWindows 10 バージョン 22H2 を登録状態ページ(ESP)に展開する際に、ESPがOut-of-Box Experience(OOBE)で読み込まれないことがある問題を修正

SMB v1プロトコルの問題は9月9日リリースのKB5065426を適用している場合に発生する。ただし、SMB v1プロトコルはすでに非推奨となっており、最新のWindowsではデフォルトではインストールされず、後継バージョンのSMB v2やSMB v3の使用が推奨されている。

なお現時点ではオプションであるため自動更新の対象にはなっていないので、適用するにはWindows Updateから手動でインストールする必要がある。または、Windows Updateカタログの次のページからパッチファイルを入手してインストールすることもできる。

Windows Latestは、ヨーロッパのユーザーに対する拡張セキュリティプログラム(ESU)の適用条件の緩和についても取り上げている。本来、ESUを1年間無償で利用するためには、Windows 10をMicrosoftアカウントとひも付けた上でOneDriveにバックアップを取る必要がある。しかし、欧州経済領域(EEA)在住のユーザーに対しては、OneDriveへのバックアップなしでESUを利用できるようにするという。

ただし、その場合でもMicrosoftアカウントとのひも付けは必要だという(関連記事:Windows 10の拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)、EU限定で無条件提供 | TECH+(テックプラス))。