
日本酒醸造用などの各種タンクを納入
環境関連技術を持つ当社は水処理や廃棄物処理に関連する施設の設計・施工・維持管理や医薬品・ファインケミカルの生産に使用されるグラスライニング製機器の製造を主力事業としています。目立たぬ存在ではありますが、皆様の生活に直結する製品や施設を提供している会社として日々、その責務の重さを感じているところです。
当社は1946年に発足した神戸製鋼所の琺瑯部が源流です。54年に米フアウドラー社との技術提携を機に、両社の共同出資による神鋼フアウドラーが設立されました。その後、資本構成や社名の変更を経て、2003年に神戸製鋼所の環境ビジネス部門と事業統合し、現在の社名になりました。
馴染み深いところでは、日本酒などを醸造するタンクは当社製品をご愛顧いただいています。鉄にガラスを焼き付けるために曲面を成型する製缶技術と、その上に均一にガラス層を施工する技術が特徴で、半世紀以上の長期間ご使用いたただくお客様もあり、当社の高い品質に信頼を寄せていただいています。
また、工場排水を処理する必要性から生まれた水処理技術を持ち、自社開発の技術を基にノウハウを積み重ねた廃棄物処理施設は全国100程度の自治体様への納入実績があります。グラスライニング製機器のお客様も含めて、当社が提供できるサービス領域の幅をもっと広げていかなければならないと思っています。
成長分野は下水汚泥の再利用
例えば、水の電気分解により水素を発生させる「HHOGⓇ(水電解式高純度水素発生装置)」は当社がトップシェアを誇ります。1996年に商用化し、現在では260基以上の納入実績があることから、電子産業や金属熱処理の工業ガス、水素エネルギー向けなど様々な分野で活躍しています。
また、下水汚泥の再利用も成長分野の1つです。従来まで焼却処理されていましたが、当社の技術を活用することで、そこからエネルギーを取り出すこともできます。その意味では、自治体様や民間企業様などが進めているカーボンニュートラルの実現に向けて、当社が力になれる領域は広いと考えています。
近年の気候変動や地球温暖化を背景に、脱炭素化の動きは今後も加速していきます。その際、社会に役立つ技術を開発し、環境関連で「頼りになる会社」になれるよう技術に磨きをかけていきたいと思っています。