
AIとDXの 活用を推進、グループの一体感も活かしていく!
「前の中期経営計画で基幹システムの刷新など、飛躍に必要な投資を行い、新たなブランディングを構築してくれた。私の役割はそれを活かして、会社を最大限成長させること」
2030年度には収入保険料で約900億円という目標を掲げる。25年度の実績が約440億円のため、意欲的な数字。
日本の自動車保険に占めるダイレクト損保の比率は約10%という状況だが、「AIやDXが進展し、各社のウェブサイトやアプリも非常に使いやすくなっている。お客様も保険選びに活用しようというマインドチェンジが起きており、私どもにとっては非常に大きなチャンス」
27年に持ち株会社の社名変更、中核損害保険会社の合併という大きな変化があるが、三井ダイレクト損保も「三井住友海上ダイレクト」に社名変更する。「グループとしての一体感を強く打ち出していく」
前述の基幹システムの刷新もあり、顧客の見積もり時間の短縮など、使い勝手が向上。さらにアプリのリニューアルも行った。「他の損害保険会社でご契約していた方からも選んでいただけている実感がある」
22年にブランドコンセプトを「強くてやさしい」に刷新し、損保会社で初の「コンシェルジュサービス」を導入。「社内に一体感が生まれた。また、デジタルだけでは不安というお客様に、コンシェルジュによる質の高い対応が好影響を与えており、他社と差別化できている」
過去には、既存の保険代理店とダイレクトはグループ内で顧客の奪い合いになるのではという懸念もあったが、「既存の代理店型の保険ビジネスがなくなるわけではなく、それを好むお客様の層は厚い。私どもダイレクトとしてはグループ一体でお客様のニーズを取り込む役割を果たしていきたい」
若手時代に三井ダイレクト損保の立ち上げに携わった創業メンバーの1人。今以上にダイレクト損保への風当たりが強い時代で「あの時以上に厳しい経験はない」と話す。社長として、再び三井ダイレクト損保の仕事に携わる縁を感じる日々だ。
profile
さくま・みなこ:1968年8月千葉県生まれ。91年早稲田大学商学部卒業後、三井海上火災保険(現三井住友海上火災保険)入社。2021年執行役員、24年常務執行役員、26年4月三井ダイレクト損害保険取締役社長。