カウネット社長・宮澤典友 「お客様を裏切らない」、顧客からの信頼をさらに高める「CX戦略」で ECに磨きをかける!

商品のカテゴリを拡大しながら、市場は成長していく

 カウネットはコクヨグループでオフィス用品の通信販売を担う「カウネット」などを展開している。近年、業界では各社が無理な競争に走ることなく安定した状況が続いてきたが、「今後、人ではなくAI(人工知能)エージェントによる発注が広がると、業界の競争環境は変わる。そこに対応できた企業が、よりお客様、社会からの支持を得ることができる」として、大きな変化に備える。

 カウネット自身、コクヨの販売チャネルから、コクヨグループのマーケティングエンジンとして変化すべく、今はコクヨが展開するワークスタイル領域の「ビジネスサプライ事業」を担って「お客様との関係性をより太くようとしている」。

 顧客と直接の接点を持つ企業として「CX」(カスタマーエクスペリエンス)戦略を重視している。「コクヨが120年間、社会に存在することができたのはお客様との信頼関係があったから。これをもう一段高い信頼関係に進化させるのがCX戦略」

「欲しい商品がある」、「欠品がない」という基本的な部分で決して顧客を裏切らないことを根幹にしながら、顧客の「潜在的ニーズ」に応えることがCXでは大事になる。「お客様のご期待に応え続けることが大前提」

 他社との差別化ポイントについて「一番はコクヨ。文具、事務用品で強力なプロダクトを持っている」と強調。さらにカウネットの祖業、大企業向けの間接材購買管理システム「べんりねっと」は他社に大きく先行。

 また、グループ全体でデジタル人材の教育・実践プログラム「コクヨデジタルアカデミー」に取り組んでおり、宮澤氏は学長を務める。当初、カウネットが属するコクヨのビジネスサプライ事業の中で展開しようとしていたものがグループ全体に広がった。「コクヨのみならず、他社とも一緒に取り組んでレベルアップを図りたい」

 将来像は「BtoB業界で、気づいたら『これもカウネットだったのか』というような世界を築きたい」と力を込める。