Neowinは6月19日(現地時間)、Windows 11のスタートメニューについて、「Is the Start menu in Windows actually useful? Do we even need it?」という記事を公開し、その役割について疑問を投げかけた。スタートメニューはほとんど利用しなくても、Windows 11を日常的に使うことが可能だと指摘している。

アプリの起動はWindows検索だけで十分?

Microsoftは現在、Windows 11においてスタートメニューの大幅な刷新を計画している。これはWindows 11のリリース以來初の試みであり、多くのユーザーから期待を集めている。しかし、現在のWindowsにおいて本当にスタートメニューが必要なのだろうか。

Neowinは、日常的な作業にはスタートメニューではなくWindows検索があれば十分と論じている。Windows検索では、インストールされているアプリが優先的に検索結果に表示されるので、スタートメニューからアプリのアイコンを探すよりも効率よく目的のアプリを呼び出せる。スタートメニューのアプリ一覧は、インストールしているアプリが多くなるほど使い勝手が悪くなる。

特定のファイルを開きたい場合も、Windows検索を使えばすぐに対象のファイルを見つけて、それに対応するアプリで開ける。スタートメニューの「おすすめ」セクションで最近開いたファイルを探す必要はない。さらに、使うアプリの切り替えも検索だけでスムーズに行えるので、作業効率が上がるという。

利用の実態に基づいた再設計が必要か

Neowinの主張は、筆者の利用体験に基づく主観的な視点によるものなので、客観的な判断材料としては不十分である。また、Windows検索を起点とするアプリ起動は、キーボードのタイピングを伴うため、一定以上のITリテラシーを前提にしている点にも注意が必要だ。

それでも、スタートメニューという一般的なUI要素に対し、「そもそも必要なのか?」という根本的な問いを投げかけている点は興味深い。スタートメニューの刷新によって多くのユーザーが使い勝手に注目する中、見た目の変更だけでなく利用の実態に基づいた再設計の必要性を示唆しているという点で、重要な問題提起になっていると言えるだろう。