マイクロソフトは毎月、更新プログラムであるWindows Updateを公開しているが、その適用後に、一部のPCが起動しなくなるという現象が発生している。
5月は、セキュリティ更新プログラム(KB5058405)をインストールした一部の環境で、ACPI.sysにエラーコード「0xc0000098」が発生し、デバイスの修復を求められた。
そして、6月11日に公開された更新プログラムであるWindows Update(KB5060842)を適用した後に、PCが起動しなくなる問題が多発している。
富士通製品の不具合
富士通は、2015年から2018年に販売したデスクトップPC・PCワークステーションの一部機種において、6月11日公開のWindows Update後に起動できなくなる場合がある事が判明したと発表。
6月13日以降、一時的に該当のWindows Update配信を停止した。
6月16日時点で、問題が起きると確認された機種は以下の通り。
2016年下期モデル
- ESPRIMOシリーズ : D556/P、D556/PX、D586/P、D586/PW、D586/PX、D956/P、Q556/P、Q556/PW、Q956/MRE
- CELSIUSシリーズ : J550、W55-0
2015年下期モデル
- ESPRIMOシリーズ : D556/M、D556/MX、D586/M、D586/MW、D586/MX、D956/M、Q556/M、J529/FA、N529/FA
- CELSIUSシリーズ : J550、W550
マウスコンピューター製品の不具合
マウスコンピューターは6月17日、対象のWindows Updateを適用後、一部のノートPCにおいて特定BIOSバージョンが原因と見られるOS起動不可の不具合が確認されていると発表した。
主な症状は、「ロゴ画面から先に進まない」「『自動修復を準備しています』の画面で止まる」。
同社は原因は特定済みであるため、対策を準備中だという。
この問題の対策用のBIOSが発表されたモデルは以下の通り。
- mouse A5
- mouse B5
- mouse K5
- mouse K7
- DAIV S4
- DAIV R6
- MousePro C4
- MousePro G4
現在、対策用のBIOSが準備されているモデルは以下の通り。
- mouse F7
- G-Tune E4
- G-Tune E5
- G-Tune P5
- G-Tune P7
- DAIV 4N
- DAIV 5N
- MousePro L
GIGABYTE製品の不具合
台湾GIGABYTE Technologyは6月17日、GIGABYTE製ノートPCの一部機種において、Windows 11の2025年6月のWindows Update(KB5060842)を適用すると、OSが再起動しなくなるという事象が発生していることを確認したと発表した。
該当の機種は以下の通り。
- GIGABYTE G5シリーズのうち、型番がKF-/MF-で始まる製品
- GIGABYTE G6シリーズのうち、型番がKF-/MF-で始まる製品
- すべてのGIGABYTE G6Xシリーズ
対象の機種のユーザーに対し、GIGABYTEからアナウンスがあるまで、Windows Updateを行わないよう、設定を変更するよう呼び掛けている。