Neowinは6月1日(米国時間)、「Windows 11 gets emergency KB5062170 patch to fix errors when installing recent updates - Neowin」において、Windows 11向け5月のセキュリティ更新プログラム(KB5058405)をインストールした一部環境にて発生した回復エラーの問題が修正されたと伝えた。

問題が発生した環境ではACPI.sysにエラーコード「0xc0000098」が発生してデバイスの修復を求められ、起動に失敗する可能性があった(参考:「Windows 11の更新プログラムKB5058405に問題、起動に失敗する可能性 | TECH+(テックプラス)」)。 cent updates - Neowin|

入手はMicrosoft Updateカタログから

Microsoftは5月31日(米国時間)、本件不具合を修正する定例外(OOB: Out-of-band)アップデート(KB5062170)をリリースした。このアップデートはエラーコード「0xc0000098」による回復エラーに遭遇した環境のみを対象としており、5月のセキュリティ更新プログラム(KB5058405)を正常にインストールした環境は対象外とされる。

また、このアップデートには5月27日にリリースした5月のプレビュー更新プログラム(KB5058502)のすべての機能強化と修正プログラムが含まれており、これ以前の更新プログラムをインストールする必要はないとされる(参考:「May 31, 2025—KB5062170 (OS Builds 22621.5415 and 22631.5415) Out-of-band - Microsoft Support」)。

インストール対象が限定的なこともあり、Microsoftは定例外(OOB)アップデート(KB5062170)をWindows Updateからは配信しない。入手方法としてMicrosoft Updateカタログのみをアナウンスしており、影響を受けたユーザーは「Microsoft Update カタログ(KB5062170)」からスタンドアロンインストーラーを入手して、手動でインストールする必要がある。

既知の問題

このアップデートには5月のセキュリティ更新プログラム(KB5058405)と同様に、Notoフォントの問題が含まれている。Microsoft EdgeやGoogle ChromeなどChromiumベースのブラウザで96DPI(100%スケーリング)表示した場合に、CJK(中国語、日本語、韓国語)テキストがぼやける、または不明瞭になる可能性がある。

Microsoftはこの問題の軽減策として、ディスプレーのスケーリングを125%または150%に拡大することを推奨している。具体的な手順は「Windows で画面の解像度とレイアウトを変更する - Microsoft サポート」から確認することができる。