Windows Latestはこのほど、「Windows 11 tests "Advanced Settings" for greater control over File Explorer and more」において、MicrosoftがWindows Serverの設定アプリに「Advanced Settings(高度な設定)」ページを導入するテストを始めたと伝えた。

この新しい設定ページは、従来の「For Developers(開発者向け)」ページを置き換え、開発者以外のユーザーにも有用な機能を提供することを目的としたものだという。

高度な設定が可能な「For Developer(開発者向け)」ページ

設定アプリの「System(システム)」→「For Developer(開発者向け)」ページは、その名前の通りアプリの開発者向けに提供されている設定ページである。「開発者モード」のオン/オフをはじめとして、デバイスポータル機能のオン/オフや、規定のターミナルアプリの選択などといった、高度な設定が用意されている。

しかし、このページには明らかに開発者以外のユーザーに有用な機能も含まれている。例えば、Windows 11 23H2から導入されたタスクバーの右クリックからアプリを強制停止できる機能は、このページで有効にすることができる。リモートデスクトップを利用可能にする設定も、すでに一般ユーザーにも広く役立っているものだ。

Microsoftは、このような一般ユーザーにとっても有用な機能に関する設定を開発者向けのページから切り離して新たに「Advanced Settings(高度な設定)」として分類しようとしている。この変更によって、一般ユーザーも高度な機能に気軽にアクセスできるようになる。

エクスプローラーの「長いパス」機能の有効化も可能

「Advanced Settings」ページには、従来の「For Developer」ページには無い新たな設定も追加されるようだ。例えば、「長いパス」を有効にする設定では、エクスプローラーでファイル名やフォルダー名の長さ制限が解除される。

エクスプローラーでは、デフォルトでファイルやフォルダーのフルパスの長さが最大260文字に制限されている。従来、この制限によりファイルの移動やコピー時にエラーが発生することがあったが、新しい設定オプションによってその問題が解消される。

現在、この新しい設定ページはWindows Server向けに実装され、Windows Insiderプログラムでテストが行われている。今後の正式リリースが期待されている。ただしWindows Latestによれば、今後数カ月以内にWindows 11 24H2でも同様の変更が展開される予定だという。