IFSは英国時間4月23日、自社イベント「IFS Connect 2025」において、SAPユーザーが既存システムからIFS Cloudへとシームレスかつ迅速に移行できるよう支援する新サービス「IFSアクセラレーター」を発表した。
同サービスは、SAPからの移行や併用を検討する企業に対してIFS Cloud導入を可能にするソリューション。低リスクな手法で既存の技術資産を移行し、レガシーシステムからの脱却とIFS.aiの活用を促進する。これにより、マルチベンダー・マルチプラットフォーム型のデジタル環境への移行が加速し、ビジネスの変革と俊敏性向上が期待される。
アクセラレーターは、SAPユーザーが単一ベンダーに縛られず製品ポートフォリオを多様化し、IFS Cloudを最小限の中断で導入できるよう支援。移行に伴う複雑さやリスクを軽減しつつ、コストや時間を抑えてクラウド移行を進められる明確な手順を提供する。
さらに、データ管理・移行・最適化を統合したプロセスにより、シームレスで安全な導入を実現。IFS CloudとIFS.aiの活用実績をもとに、さまざまなデータソースへの対応と将来的なプラットフォーム連携にも柔軟に対応できる基盤を構築する。
IFSによれば、同アクセラレーターは迅速な投資回収を実現する体系的なアプローチを提供し、データ統合によって組織のビジネス価値を最大限に引き出す。IDCの調査では、IFS Cloud導入企業が平均11か月で投資回収を達成し、3年間で414%のROIを記録したとされている。同社はこのほか、航空宇宙・防衛、エネルギー・公共・資源、エンジニアリング・建設、製造、通信、サービスの6業種向けに、業界特化型の支援も展開している。
IFS 最高執行責任者 マックス・ロバーツ氏のコメント
世界最大規模の企業のCEO、CFO、CIOは、テクノロジーと運用に対するアプローチを再考しています。IFS Cloudを通じてIFS.aiを活用することで、企業はワークフローを自動化し、AIを業務にシームレスに統合して、効率を劇的に改善し、コストを削減することができます。IFS Cloudのようなオープンで構成可能なプラットフォームは、企業が自動化とデジタル変革の可能性を最大限に引き出すことを可能にします。AIを産業に応用することは、間違いなく社会にとって最大の成長ドライバーです。