NTTドコモとUbieは3月27日、最適化された医療や健康に役立つサービスの情報提供と健康寿命の延伸を目指し、資本業務提携契約を3月14日に締結し、NTTドコモからUbieへの出資を3月27日に完了したことを発表した。
今回の提携により、NTTドコモの「dアカウント」とUbieの症状検索エンジン「ユビー」を連携することで、ユーザーの一人一人に最適化された医療や健康に役立つサービスの情報を提供する。
提携の目的
NTTドコモは1億を超える「dアカウント」会員基盤を有し、ヘルスケア領域においては健康管理・増進アプリ「dヘルスケア」など健康への関心や行動変容のきっかけを促すサービスと情報提供を通じ健康増進を支援している。
Ubieは月間1200万人以上が利用する症状検索エンジン「ユビー」や、全国1800以上の医療機関で採用されるAI問診など複数のソリューションを総称する医療機関向けパッケージ「ユビーメディカルナビ」、製薬企業と協業し疾患・治療啓発情報を提供する「ユビー for Pharma」を展開する。誰もが自分に適した医療にアクセスできる社会作りと医療業界全体のDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援している。
今回の提携でNTTドコモの「dアカウント」会員基盤とUbieの症状検索エンジン「ユビー」を連携し、本人の同意に基づいた両社のユーザーデータを活用することで、一人一人に最適化された医療や健康に役立つサービスの情報が提供できるようになる。
また、両社のデータを活用した製薬企業向けマーケティング支援ビジネスの共同推進も実施するとのことだ。
提携の概要
NTTドコモの「dアカウント」とUbieが運営する症状検索エンジン「ユビー」のデータを本人同意の元で連携することで、「ユビー」ユーザーはサービス利用時に「dアカウント」でログイン可能となる。両アカウントの連携により、「ユビ―」を利用する際にNTTドコモが保有するユーザーの性別や年代、アカウント連携後の利用状況などのデータが連携・反映される予定。
「ユビー」の症状チェック機能利用時に連携されたデータを考慮することで、検索された症状が異性固有の病名は表示しない、確認する症状や質問内容を年齢に応じて変更するなど、ユーザーに最適化された案内が可能になるという。
また、NTTドコモが持つデータとUbieが持つ医療機関情報やユーザーの症状疾患情報などを活用し、製薬企業の有する疾患や治療の情報を適切に患者へ届けるための効果的なマーケティングソリューションを共同で推進する。