日本製鉄は3月10日、カーボンニュートラルを推進する顧客のニーズに応えるため、化学工業・ボイラ用鋼管製品において、サステナブル経営推進機構(SuMPO)のSuMPO環境ラベルプログラムに基づく「SuMPO EPD」(旧名称:エコリーフ)の認証を新たに5件取得したことを発表した。

  • SuMPO EPDのロゴ

    SuMPO EPDのロゴ

認証の背景

日本製鉄の化学工業・ボイラ用鋼管は、石油精製、石油化学および電力・ガスのエネルギー分野において、過酷な環境下でも耐食性・耐熱性・低温特性に優れた素材として広く採用されてきたもの。

また、近年では原子力発電や高圧水素用途などの脱炭素、新エネルギーの分野での顧客のニーズが高まってきており、社会におけるCO2排出量削減に寄与する、日本製鉄の高機能製品・ソリューション技術NSCarbolex Solutionの構成製品も複数提供している。

SuMPO EPDの概要

SuMPO EPDは、LCA(ライフサイクルアセスメント)手法を用いて、資源採取から製造、物流、使用、廃棄・リサイクルまでの製品のライフサイクル全体を考えた環境情報を定量的に開示するEPD認証制度の1つ。

この認証制度により、顧客は化学工業・ボイラ用鋼管製品のライフサイクルでの環境負荷を客観的に評価することが可能となり、今後注目される調達物品におけるCO2排出量表示への動きなどへの対応も容易となる。

さらに、NSCarbolex Solutionの活用と合わせてサプライチェーン全体でのカーボンニュートラルに向けた取り組みをより一層強化することが可能。

日本製鉄は、常に世界最高の技術とものづくりの力を追求するとともに、国連で採択された「持続可能な開発目標」(SDGs)にも合致した、リサイクル性に極めて優れ、環境に優しいサステナブルな素材である鉄鋼製品の環境性能開示に今後も積極的に取り組む構え。