Synspectiveは、2024年12月に打ち上げた同社6機目の小型合成開口レーダ(SAR)衛星について、画像取得に成功したことを発表。同衛星により取得された国内外の観測画像を公開した。
「大阪・関西万博」会場周辺の観測画像も公開
小型SAR衛星「StriX」シリーズの開発・運用を行うSynspectiveは、同衛星により取得された観測画像を活用した解析ソリューションの提供なども行う宇宙系スタートアップだ。
StriXシリーズの衛星打ち上げは5機目まで順調に進行。そして2024年12月21日には、シリーズ6機目となる衛星がロケットラボのElectronロケットに搭載される形で打ち上げられた。以降は予定通りの軌道へ投入され、初交信に成功した後、打ち上げ同日にアンテナを展開。その後も順調に運用を行い、画像取得に至ったとする。
今般公開された画像は、国内では大阪の「大阪・関西万博(EXPO 2025)」会場周辺を1月16日に観測したもの。また国外については、ポーランドの首都・ワルシャワ中心部、およびスペインのバルセロナ中心部をそれぞれ1月17日に観測したものだ。また大阪とバルセロナについては“ステアリング・スポットライト”、ワルシャワについては“スライディング・スポットライト”と異なる観測モードでの撮像が行われた。併せてSynspectiveは、今回公開された画像について、衛星の機能を試験・調整する試験電波発射により取得された試験データだとしている。