「都内に日本一と言っても差し支えないほどの社員食堂が存在する」--。とある日に、某IT企業社長との雑談でそんな話を耳に挟んだ。話を聞いた筆者は「なんでも日本一って言えばいいと思っているのだろうな。どうせ福利厚生の一環で、そこそこレベルの社食なんだろう。うちは社食が良いんです!って話はよく聞くし」と、いくばくか疑いの目を向けていた。

しかし、説明してくれる社長の熱量は高まるばかり。ちなみに、日本一の社員食堂は、この社長の会社ではないことを先に断っておくが、熱量に圧倒される形で筆者は「取材してみたいです」と無意識に口走っていたのだった。

“行きつけは社内にある”

そんな経緯で取材することになったのは、日本ビジネスシステムズだ。今回、同社 代表取締役社長の牧田幸弘氏に、日本一の社員食堂を設けるに至った背景などを伺った。

  • 日本ビジネスシステムズ 代表取締役社長の牧田幸弘氏

    日本ビジネスシステムズ 代表取締役社長の牧田幸弘氏

まずは、同社の事業から紹介したい。1990年に牧田氏が設立し、現在はMicrosoftの製品・サービスを中心にクラウドインテグレーション事業、クラウドサービス事業、ライセンス&プロダクツ事業の3つの事業を核にビジネスを展開し、現在の従業員数は2700人だ。

Microsoftのみならず数々の国内外のITベンダーからパートナーオブザイヤーなどを受賞。2024年9月期の連結売上高は前年同期比24.9%増の1408億5800万円、売上総利益は同11.4%増の145億6700万円、営業利益は同9.6%増の45億9300万円と好調に推移している。

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