ミニストップ、NTT東日本、テルウェル東日本、セキュアの4社は7月29日、東京都江東区のミニストップ ポケット サンイースト辰巳店にて、手に取った商品をそのまま持ち帰ることのできるレジレスのデジタル店舗(ウォークスルー型店舗)の運営実証を開始することを発表した。
実証実験の概要
今回の実証は、4社が連携してミニストップ ポケットのウォークスルー型店舗の構築および運用を行うことで、顧客利便性の高い購買体験の提供と、運営効率化による準職域店舗への事業領域拡大による新たなロケーションでの店舗展開を実現し、ミニストップ ポケットのウォークスルー型店舗の商用化を目指すもの。
同実証では、ミニストップ ポケット店舗におけるウォークスルー型店舗ソリューションの商用利用の実現に向け、検証項目を設定し、課題の分析・検討を行う。
具体的には、地方創生・人口減少社会に対応した店舗向けスマート化ソリューション「スマートア(SMARTORE)」による自社運営店舗での導入実績や店舗運営ノウハウ、ウォークスルー型店舗である「SECURE AI STORE LAB 2.0」の共同運営を通して獲得したウォークスルー型店舗の構築技術や運用ノウハウを持つテルウェル東日本およびセキュアが、その知見を活かして共同で提供するウォークスルー型無人店舗ソリューション「スマートア(SMARTORE)ウォークスルータイプ」を採用する。
ウォークスルー型店舗の強み
スマートア ウォークスルータイプの強みとしては、特定商品を素早く購入したいリピート客が多いコンビニ店舗、レジ待ちによる混雑が発生しがちなコンサート会場やスタジアムの物販シーンなどにおいて、ウォークスルー型店舗の特徴を活かした顧客利便性の高い購買体験の提供が可能となることに加え、商品登録などのオペレーションが簡易となるようシステム設計されているため、店舗運営に必要なさまざまな作業時間の短縮や稼働コストの抑制も見込まれ、運営効率化の実現が可能となることなどが挙げられている。
また、退店時にレジ操作が不要なため、店内へのレジ設置が不要となり、そのスペースに商品が陳列できるなど、店舗空間の効率的な利用が可能。さらに、一般的なウォークスルー型店舗で使われる重量センサを使用せず、カメラによる映像取得のみで購買の検知を行うため、既存の棚などの什器をそのまま転用できるなど、導入時の初期コスト削減が可能となることなどとなる。
実証期間においては、ミニストップ ポケットの商品ラインアップを実証店舗で販売し、段階的に500SKU(ストックキーピングユニット:Stock keeping Unit)まで拡大することで、ミニストップが商用展開を行う上で必要となる、実店舗でのオペレーションや店舗設計など、実店舗展開ノウハウの確立を目指す。
そのほか、スマートストア設置に関わるコンサル・工事・作業をNTT東日本が実施し、テルウェル東日本とセキュアが提供する「スマートア ウォークスルータイプ」の導入による店舗構築・運営・運用ノウハウの提供をミニストップが受けることで、上記同様にミニストップが商用展開を行う上で必要となる、実店舗でのオペレーションや店舗設計など、実店舗展開ノウハウの確立を目指す。
同検証の次のステップとして、全国のオフィスコンビニ提案パッケージであるミニストップ ポケット店舗への導入を視野に入れており、顧客利便性の高い購買体験の提供と、運営効率化で準職域店舗への事業領域拡大による新たなロケーションでの店舗展開を可能とすることにより、さらなる店舗拡大に繋げていきたい構え。