宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6月28日、6月30日に予定していた先進レーダ衛星「だいち4号」(ALOS-4)を搭載したH3ロケット3号機の打ち上げを7月1日に延期することを決定したことを発表した。

  • 「だいち4号」(ALOS-4)の機体

    H3ロケット3号機に搭載される先進レーダー衛星「だいち4号」(ALOS-4)の機体 (編集部撮影)

この延期は、打ち上げ前日の29日の射場への機体移動時間帯に雷雨の可能性があり、移動に支障が生じることが危惧されること、ならびに30日も強風と打ち上げ時間帯に、射場上空に氷結層が生じる可能性があるという予報を受けて判断されたもの。新たな打ち上げ時間帯についていは、12時6分42秒~12時19分34秒(日本標準時)で、6月30日に予定していたものから変更はないとしている。

  • 29日以降の種子島の気象予報

    29日以降の種子島の気象予報。29日には雷の可能性があるほか、30日は強風の可能性が示されている (C)JAXA

なお、打ち上げ予備期間は7月2日~7月31日を予定しており、打ち上げ前日の16時ころに第1回のGO/NOGO判断を実施。そこでGO判断を受けて、同日20時30分ごろより機体の射場への移動を開始。打ち上げ当日の2時ごろ、ならびに11時10分ごろのGO/NOGO判断を経て、12時ごろの最終GO/NOGO判断を踏まえ、打ち上げの実施が決定される流れとなっている。

そのため、新たに設定された7月1日という打ち上げ予定日の実施可否については、29日以降の天候状況を踏まえ、改めて判断するとしている。