三菱電機は9月14日、日本・イギリス・イタリアの3カ国が共同開発を進めている次期戦闘機の設計を支援するため、「Effects Domain(エフェクターと呼ばれる誘導弾などの装備品と戦闘機の適合性検討)」に関して、英MBDA UKおよび伊MBDA Italiaと協業契約を締結したことを発表した。

三菱電機は、日本の国産戦闘機F-2用装備品などでの開発・生産実績を有しているほか、次期戦闘機向けミッションアビオニクスにおける日本の代表企業として次期戦闘機に関わる複数の開発プロジェクトに取り組んできた経緯があるほか、MBDA UKおよびMBDA Italiaは誘導弾システムのリーディングカンパニーとして、国内外の複数の主要企業と数多くの主要なプロジェクトに連携して取り組んできた実績を有しているという。また、2018年に設立されたイギリスのチームテンペストプロジェクトに、2019年にイタリアも加わるなど、さまざまなプラットフォームにおける数多くの誘導弾システム開発に携わってた経験も有しており、三菱電機では、パートナー企業3社がこれまで培ってきた経験とノウハウを集約することで、Effects Domainに関して次期戦闘機開発の設計支援を推進していくことは、次期戦闘機の能力最大化に寄与するものであると説明。今後、次期戦闘機とエフェクタとの間のシームレスなインテグレーションを実現させるための連携を推進していくとしている。