KDDIとナビタイムジャパンは6月27日、2023年10月上旬から、インバウンド(訪日外国人)の訪問地などの動態を位置情報データで分析できる人流分析ダッシュボードサービス「KDDI Location Analyzer(訪日外国人版)Powered by NAVITIME」の提供を開始することを発表した。

同サービスでは、ナビタイムジャパンの訪日外国人向け経路検索・多言語観光案内アプリ「Japan Travel by NAVITIME」から利用者の同意を得て取得したインバウンドGPSデータと属性アンケートを基に、20の国・地域別にインバウンドの人流・動態分析が行える。

  • 分析結果の画面イメージ

GPSの測位情報の活用で狭域メッシュ(125m)や施設サイズの分析ができ、きめ細やかなインバウンドの人流・動態分析が可能。例えば、日本人と訪日外国人の動態の差を踏まえた地域や施設単位での最適な導線設計、複数の言語で案内などを行っている観光地における国籍別の最適な周遊ルート設定などに生かすことができる。

同サービスの先行実証として、沖縄県、沖縄県那覇市、広島県観光連盟、石川県金沢市が協力し、観光地のインバウンドの分析を行った。同サービスの活用により、インバウンド観光客の人流・導線を国別に視覚化・見える化でき、エビデンスに基づいた国別のマーケティングや観光施策の展開と検証への活用が可能との評価を得ているという。