KT Corporation、NTTドコモ、富士通、SOLiD Technologies、キーサイト・テクノロジー、韓国電子通信研究院(以下、ETRI)は6月15日、韓国国内におけるオープンRANエコシステムの拡大を担当する科学技術情報通信部、およびNational Information Society Agency(以下、NIA)により運用される5G(第5世代移動通信システム)テストベッドセンターにおいて、仮想化技術を用いたオープンRAN対応の5G基地局(vRAN)を導入した検証設備を構築しマルチベンダーでの接続試験に成功したことを報告した。
試験の結果は、O-RAN ALLIANCE がO-RANのエコシステム拡大を目的に主催するイベント「O-RAN PlugFest Spring 2023」で公開したという。このイベントは、異なるベンダーの基地局機器の相互接続性の確認試験を行い、その結果を共有するものだ。
今回は、各社が5Gテストベッドセンターに構築した検証設備と同様の仮想化技術を用いたオープンRAN対応の5G基地局を用いて、O-RAN ALLIANCEの標準仕様に基づく適合試験や、マルチベンダーの相互接続性試験およびエンドツーエンドの通信試験のデモンストレーションを実施している。
デモンストレーションで用いられた無線制御部(Distributed UnitおよびCentralized Unit)は、NVIDIA Corporation製のハードウェアアクセラレータと、Wind Riverの仮想化プラットフォーム上で動作する富士通製のソフトウェアを組み込んだ汎用サーバで構成されているとのことだ。