Microsoftはこのほど、「End of support for Cortana in Windows - Microsoft Support」において、2023年後半にWindowsにおけるスタンドアロンアプリとしてのCortanaのサポートを終了すると伝えた。なお、Microsoft Outlookモバイル、Microsoft Teamsモバイル、Microsoft Teamsディスプレイ、Microsoft Teamsルームにおいては、Cortanaを引き続きサポートすると説明している。

  • End of support for Cortana in Windows - Microsoft Support

    End of support for Cortana in Windows - Microsoft Support

Microsoftは先日、生成AI(Generative Artificial Intelligence)技術を活用した新機能や新サービスの発表を行った。2023年後半にはWindowsに生成AIベースのアシスタント機能のマージが予定されている。こうした発表が行われたあと、ひっそりとWindows Cortanaの引退が発表された。

MicrosoftはWindows Cortanaに代わる技術として次の項目を挙げている。

  • Windows 11の動作を音声コマンドで行う「音声アクセス」機能。Windows 11, version 22H2から使用できるようになった機能で、音声を使用してWindows 11の操作やテキストの書き込みを行うことができる
  • 新しいMicrosoft Bing。生成AI技術に基づいた新しいMicrosoft Bingの検索機能を使うことで、複雑な質問を自然言語で行うことができ、意図するデータを取得しやすくなる
  • Microsoft 365 Copilot。Microsoft 365の予定表、メール、チャット、ドキュメント、会議などのデータを使用してコンテンツの生成、編集、共有を支援する
  • Windows Copilot。2023年11月にプレビュー版の提供が予定されているAIアシスタント。新しいMicrosoft Bingのチャット機能とプラグインを組み合わせることで複数の操作を支援する

Windows CortanaはWindows 10に導入された音声アシスタント機能。音声認識型のパーソナルアシスタントであり、簡単な操作などはCortanaを経由して行うことができる。Microsoftは現在、急ピッチで生成AIベースの機能やサービスをリリースしており、こうした各種生成AI技術がCortanaを置き換えることになると判断したものとみられる。