GNUは現地時間2023年3月7日、GNU a2psのバージョン4.15をリリースした旨をメーリングリストで報告した。ソースコードはGNUのミラーリストから入手できる。GNU a2psは"Any to PostScript"と略でテキストファイルなどをPostScriptファイルに変換するフィルターとして、根強い人気を持つ。本バージョンは仕様変更や機能追加は少ないものの、内部には多くの変更を加えている。

  • GNU a2ps バージョン4.15

    GNU a2ps バージョン4.15

本バージョンでは両面印刷に用いるpsmandupから、直接印刷するシェルスクリプトのlp2に置き換えた。また、現在の使用スタイルにそぐわなくなったことを理由に、pssetおよびfixntは削除。fixpsを用いてPostScriptのサニタイズ処理を行う。印刷サイズはlibpaperの用紙サイズを使用するが、設定ファイルの"Medium"を使えばカスタムサイズも指定可能だ。なお、ソースからのビルド環境からOS/2のサポートは削除されている。