Sansanは1月18日、海外子会社であるSansan Global(シンガポール)がタイ・バンコクに駐在員事務所を開設したことを発表した。同社が提供するインボイス管理サービス「Bill One」を国内から海外へ拡大していく考え。

タイではいまだ9割もの請求書が紙でやりとりされている一方で、政府は2018年から電子インボイスの導入を促進する政策を打ち出しており、多くの経理業務で紙と電子の請求書が混在して状況だという。

Bill Oneは、郵送で届く紙の請求書やメールに添付されるPDFの請求書など、さまざまな方法・形式で届く請求書を代理受領して正確にデータ化し、クラウド上で請求書の一元管理を可能にするサービスだ。Bill Oneを介して請求書のやりとりを行う「インボイスネットワーク」参画企業数は2022年9月に5万社を突破した。

今後タイでは経理業務の生産性向上を目的とした請求書のデジタル化ニーズが増え、市場規模の拡大が期待されることから、同社はバンコクにオフィスを開設することを決定した。

また同社は、2022年11月にフィリピン・セブ島にグローバル開発センターを設立することを発表。同センターではそれぞれの国の法令・制度や商習慣、業務フローに沿った独自の機能開発を行い、Bill Oneをはじめとした東南アジア各国に提供するプロダクトの開発を強化し、グローバル市場開拓の加速を目指すとのことだ。