キャディは11月10日、グローバル化の加速とサプライヤ網の構築推進に向け、タイ・バンコクに同社2つ目となる海外現地法人を設立したことを発表した。

  • キャディの企業ロゴマーク

    キャディの企業ロゴマーク(出典:キャディ)

昨今、製造業を取り巻く外部環境においてはグローバル規模での変化が起こっている影響から、製造のための材料や部材を、必要な数量や価格、納期の通りに調達できないなどの問題が生じており、多くの企業にとっての経営課題となっている。

「標準化・集約化・デジタル化」を支援するサービスの提供を通じて製造業のサプライチェーンにおける課題解決を目指すキャディは、グローバル規模での課題解決およびサプライヤ網の確立に向け、2022年3月に同社初の海外現地法人をベトナム・ホーチミン市に設立。そして今般、同社が創業5周年を迎えるタイミングで、事業成長のさらなる加速に向けてタイでの現地法人設立に至ったという。

自動車メーカーや家電メーカーなど多くの製造業企業が早くから進出してきたタイは、製造業のすそ野が広く、高い技術力が要求される精密機械部品の加工を得意とする加工会社が多いという特色を持つ。また併せて、ASEAN(東南アジア諸国連合)における経済の中心地として、グローバルな貿易拠点としての地位が確立されているとする。

キャディはタイでの現地法人設立を通じ、現地サプライヤとの提携による生産体制強化を行うと同時に、パートナー営業や品質管理スペシャリストなどの現地採用を本格化し、2023年度中に50名以上の体制構築を目指すとのことだ。

なお、同社タイ法人の代表には後藤陸氏が就任している。

  • キャディタイ現地法人「CADDI(THAILAND)」の代表者に就任した後藤陸氏

    キャディタイ現地法人「CADDI(THAILAND)」の代表者に就任した後藤陸氏(出典:キャディ)