JR東日本は9月6日、東日本大震災で大きな被害を受け、2020年3 月に全線開通を果した常磐線復興の第2ステージとして、いわき駅に日本初となるSuicaを活用したスマートホテル「ホテル B4T」を開業すると発表した。 同ホテルは、手持ちのSuicaおよびモバイル Suicaが客室キーになる「Suica スマートロック」を採用するなど、デジタルネイティブ層に向けてモバイル端末上を含めた快適な顧客体験を提供する。

「Suica スマートロック」により、予約からチェックイン、チェックアウトまでの手続きが、Suicaとスマートフォンで完結する。滞在中の困り事は、スマートフォンよりオンラインチャット、ビデオ通話にてスタッフがサポートする。

  • 「Suica スマートロック」の使い方

あわせて、人手不足の課題を抱える地方において省人化運営を実現することで、多様な地域での滞在拠点を提供し、旅の裾野を広げることを目指す。

また、SQUEEZEによるホテル管理システム「suitebook」を採用することで、さまざまな外部サービスとのオンライン上の迅速な連携が可能。JR東日本が推進するポイントサービス「JRE POINT」や個室ブース型シェアオフィス「STATION BOOTH」などと連携する。

同社の他のホテルブランド「メトロポリタンホテルズ」「JR 東日本ホテルメッツ」はスタッフによるもてなしを重視しているが、「ホテル B4T」は、サービスの手法を変えて、手軽でスピーディーなデジタルコミュニケーションを求める顧客に対し、抑揚ある滞在体験を手ごろな価格で提供する。