IDC Japanは9月5日、国内ITサービス市場予測を発表した。2021年~2026年の年間平均成長率は2.8%で推移し、2026年には6兆7,667億円になるとIDCは予測している。

  • 国内ITサービス市場 支出額予測:2021年〜2026年

    国内ITサービス市場 支出額予測:2021年〜2026年(出典:IDC Japan )

2021年の国内ITサービス市場は、COVID-19感染拡大の影響によりマイナス成長となった前年からの回復が進み、前年比3.4%増の5兆8,808億円となった。

2021年1月以降、業務のオンライン化とリモートワークへの移行が進んだことで、COVID-19の感染拡大が企業のITサービス支出抑制に直接的に及ぼす影響は縮小した。

2022年は、COVID-19の影響を受けた中堅中小企業のITサービス支出の回復の遅れ、半導体/部材の不足による製品附帯サービスへの影響などの下振れリスクがあるものの、市場全体としては、堅調に成長する見込みだという。

2021年~2026年の年間平均成長率は2.8%で推移し、2026年には6兆7,667億円になるとIDCは予測している。

IDC Japan ITサービスのリサーチマネージャーである木村聡宏氏は、次のように述べている。「企業のデジタル変革をITとビジネスの両面から支援できるデジタル人材の不足は、ITサービス事業者の成長を阻害する要因として顕在化しています。「ITサービス事業者は、シニア人材のクロススキリングなど、現場に根付いた人材戦略を展開し、デジタル人材の育成と確保を図るべきである」