東日本電信電話 神奈川事業部(以下、NTT東日本)、ビオストック、ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス ジャパンは8月29日、臼井農産において、2022年8月より咳音検知および豚舎環境の温湿度をモニタリングするシステム「SoundTalks」のウィンドウレス豚舎での運用を開始したことを発表した。

SoundTalksは、豚舎に設置したモニター機によって24時間365日集音された咳音データと豚舎内の温湿度データをクラウド上のサーバーに蓄積し、農場独自の咳の発生状況に基づいて飼養豚群の咳の状態を可視化するモニタリングシステム。

3社はこれにより、養豚における生産性向上と出荷品質向上に向けたスマート農業、およびスマート畜産の取り組みをさらなる加速を目指すとしている。

  • SoundTalksの豚舎内設置イメージ

    SoundTalksの豚舎内設置イメージ

豚舎には、カーテン豚舎と言われる開放型の豚舎と、ウィンドウレス豚舎と言われる密閉型の豚舎がある。近年は豚舎の空調を自動管理でき、野生生物などからの病原体伝播を防げると期待されるウィンドウレス豚舎の普及が広がっているという。

3社は2021年11月から、SoundTalksを活用してリアルタイムで豚舎の環境や豚の咳音を遠隔でモニタリングする実証実験を実施しているが、密閉性の高いウィンドウレス豚舎は屋外からの、または部屋間での無線電波の疎通が難しいと考えられるため、これまでは開放型豚舎のみを実証の対象としていたとのことだ。

今回は、ビオストックの畜産・酪農分野におけるICT(Information and Communication Technology:情報通信技術)ソリューション導入ノウハウを活用することで、ウィンドウレス豚舎内の通信品質を確保できたことから、ウィンドウレス豚舎でもSoundTalksを導入した実証実験を開始するという。

具体的には、18台の監視カメラによって3棟のウィンドウレス豚舎内を遠隔監視し、そのうち1棟はSoundTalksモニター5台による咳音検知と温湿度モニタリングも行うことで、離乳豚の健康維持を図るとともに、農場の生産性向上と出荷品質向上に取り組む。5台のSoundTalksモニターは5部屋のウィンドウレス豚舎の各部屋に1台ずつ設置する。

  • 実証フィールドの例

    実証フィールドの例