米リップルは7月25日(現地時間)、シンガポールの大手決済機関であるFOMO Payとのパートナーシップ締結を発表した。FOMO Payは2015年に設立された新興の決済機関で、デジタル決済と銀行業務向けソリューションを提供している。

今回の提携に基づき、リップルのエンタープライズ向け暗号資産ソリューションを活用して、FOMO Payの国際間の企業内財務管理の改善を目指す。

具体的には、企業内財務管理の決済に暗号資産(仮想通貨)のXRPによるオンデマンド流動性(ODL)を提供する。これにより、24時間365日、ユーロと米ドルの流動性を確保できるため、即日決済がグローバルに可能となる。

ODL導入以前は、FOMO Payの財務管理者はユーロと米ドルで他の決済手段を利用する必要があり、送金先の口座に資金が届くまでに1~2日かかっていた。XRPを2つの法定通貨のブリッジ通貨として活用することで、送金先市場に事前に資金を用意する必要なく、瞬時かつ低コストで決済を行うことができるようになるという。