シスコシステムズは7月9日、クラウド管理されたネットワークと統合されたテクノロジー体験における新たなイノベーションによって、IT部門の業務をよりスマートで簡素化するビジョンを発表した。

このビジョンでは、ネットワークやIT環境全体が断片化し、セキュリティが低下し、拡張性が失われかねない複雑化するIT環境に対応するため、クラウドベースのインテリジェントなプラットフォームを通して、より統合されたIT体験を提供するとしている。

具体的には、Cisco Meraki、Cisco Catalyst、Cisco Nexusといったポートフォリオによって、統合されたIT体験を提供する新たなクラウド管理機能と、WANパフォーマンスをいち早く予測し最適化する Cisco ThousandEyesの新機能を発表した。

また、Cloud Management for Cisco Catalyst4 により、MerakiダッシュボードからCatalystスイッチの監視と新たなCatalyst Wirelessデバイスを管理することが可能となり、MerakiダッシュボードによるCatalyst 9000シリーズスイッチ監視機能の一部は既に提供開始しており、新たなアクセスポイントは2022年夏に販売開始予定だという。

同社はAs a Serviceで提供されるクラウド管理型プラットフォームCisco Nexus Cloudを、2022年秋に提供開始予定だという。これにより、パブリック クラウド、プライベート クラウド、エッジ コンピューティング環境のネットワーク管理能力を高めるとしている。

また、ThousandEyes WAN Insightsは、シスコのビジョンCisco Predictive Networksの実現に向けた第一歩であり、企業の IT 部門が受動型ではなく予防型ネットワークに移行し、運用効率とアプリケーション体験を向上させることを支援するとしている。

ThousandEyes WAN Insightsは、問題が発生する前にIT部門へ警告し、ポリシーに関する推奨やパス最適化に関するアドバイスを提供。なお、ThousandEyes WAN Insightsの日本での提供開始時期は今後、知らせるという。