IDC Japanは7月4日、イーサネット・スイッチ、ルータ、企業向け無線LAN機器からなる国内ネットワーク機器市場における2021年のベンダーシェアを発表した。

2021年の国内ネットワーク機器市場は、多くの困難に直面した厳しい年だった。GIGAスクール向けネットワーク構築案件の終息や5Gサービス向けモバイルバックホール構築の一巡感に加えて、半導体の供給不足を中心とするサプライチェーンの問題が重くのしかかったとのこと。こうした状況にもかかわらず、企業向けと通信事業者向けを合わせた国内ネットワーク機器市場全体では、2020年と比べて2.1%のプラス成長を達成した。

  • 国内ネットワーク機器市場 2021年のベンダー別支出額シェア 資料:IDC Japan

ベンダー別に見ると、国内ネットワーク機器市場首位のシスコシステムズは、製品確保に苦労しながらも無線LANを中心にネットワーク機器全体で前年から1.7%売上を伸ばし、48.1%と半数近いシェアを維持した。

3位のアライドテレシスも2021年に売上を伸ばした上位ベンダーの1つで、シスコシステムズと同様に無線LAN機器を中心に売上を伸ばし、全体で2.6%増を実現した。アリスタネットワークスは、メガクラウド事業者を中心とした事業者の国内データセンターへの旺盛な設備投資需要を獲得し、順位を2020年の8位から4位へと大きく上げた。

サプライチェーンの問題はいまだに終息の見込みが立っておらず、ベンダーにとっても導入する企業にとっても重くのしかかっているという。

一方で、足元の製品調達に企業もベンダーも関心が向きがちであり、企業ネットワークの在り方に関する議論が滞る傾向も見られるとのこと。

同社のグループディレクターである草野賢一氏は、「企業ネットワークの適応と変革もこれ以上後れを取るわけにはいかない。そのためにも、2022年は変革に向けてベンダーと企業によるネットの在り方に関する検討を再度加速すべきである」と述べている。