三菱電機は、系統変電システム製作所 赤穂工場(兵庫県赤穂市)が製造する特別高圧以上の一部の変圧器において、受入試験の一部を規格と異なる要領で実施し、試験成績書へ不適切な記載を行っていたこと、および一部の製品で社内基準などと異なる設計を行っていたことが、2022年4月1日に判明したと4月21日に発表した。

同不適切行為の対象製品は、1982年~2022年3月までに出荷した特別高圧以上の変圧器、計8,363台で、同不適切行為があったとされる台数は、そのうち3,384台だとしている。

同不適切行為は、同社が2021年7月2日に品質にかかわる不適切行為の事実調査・真因究明および再発防止策の策定・提言を目的として設置した調査委員会の調査の過程で判明したといい、判明後は当該製品の出荷を停止し、現在は規格に準拠した設計品でかつ全試験項目を適正に実施した製品のみを出荷しているという。

また現在、同不適切行為の対象製品が納入されているクライアントに対して説明を開始したといい、クライアントと相談の上で特別点検などを実施していくとしている。

同不適切行為の原因などは調査委員会によって調査中だとしている。