キオクシアは4月13日、ネットワークストレージ用ソフトウェア「KumoScale」の最新版「KumoScaleバージョン3.20」(バージョン3.20)のリリースを発表した。

バージョン3.20では、大規模データセンター向けに、既存のOSを使いながら同ソフトウェアも動作できる機能が追加されている。

また、新たに「NVIDIA Magnum IO GPUDirect Storage」をサポートする。GPUDirect Storageは、NVIDIAのGPUとNVMe接続されたストレージとの間でデータを直接やり取りできる技術で、GPUを用いた機械学習などの大規模なシステムにおいて、データ転送速度を向上させながらCPUの負荷軽減を可能にする。

加えて、新機能として、大規模なデータセンターで広く利用されているID管理技術のOpenID Connectとの連携機能も追加された。バージョン3.20では「OpenID Connect 1.0」をサポートし、既存のデータセンターのセキュリティ管理へ同ソフトウェアを組み込めるという。

KumoScaleは同社が、NVMe-oF(NVMe over Fabric)技術を使って開発したソフトウェアだ。同ソフトを利用することで、データセンターなどクラウドサービスやSaaS(Software as a Service)の用途において、NVMe対応のSSDを多数のサーバで共有・効率化し、ローカル接続に近い低遅延・高速なネットワークストレージを構築できるという。